すごくフランスっぽいし、ロマンチックなクルマ。
普段は一日中オフィスに篭って仕事をすることが多いという尾崎さんですが、打ち合わせや用事のために外出することもしばしば。そんなときもやっぱり移動はクルマが多いのだとか。そうした小さな移動に「『ルーテシア』のようなコンパクトカーは最適」だといいます。
「単純に移動手段としてコンパクトカーのほうが運転しやすいですよね。パリに訪れたときに現地に住む友人が『ルーテシア』に乗っていて。パリの街は道路が狭いし、だからこういうつくりになっているんだと腑に落ちたんです。東京も大きな道や、狭い路地とさまざまありますよね。だからすごく相性がいい」
「フランスはやっぱりコンパクトカーが圧倒的に多くて。そうじゃないと走れないんでしょうね。変な角度で曲がる路地とかあるんで。だからみんなオシャレで乗っているんじゃなくて、本当に実用性を気にしている。それに石畳の道路もあるから、乗っていてパワーがすごいなと感じたんです。この『ルーテシア』を運転していてもそう感じます。アクセルをひと踏みしたときに、グッとギアが入る感覚があって。小さい割にすごくアクティブだなと」
そんなことを話す一方で、「だけど、ブランドはしっかりデザインも考えてつくっている」と尾崎さんは続けます。
「フランスにはいくつかカーブランドがありますけど、〈ルノー〉はいちばんスマートで利口なイメージ。一時期、『アヴァンタイム』とか『メガーヌ』が出てきた頃、ユニークなデザインのクルマをちょいちょい出してて、それが魅力的だったんですよ。それがいまでも一貫されていると感じますね。『名デザイナーがつくる名車』みたいな」
そうした尾崎さんの言葉の通り、「ルーテシア」のデザインチームは“景色の一部をつくる”という意識で仕事に取り組んでいます。ヨーロッパで売れている所以はそこにあるのです。
「ヘッドライトとかすごいかっこいいじゃないですか。リアウィンドウのつくりとかも、実用性はもちろんだけど、なんだかそれだけじゃない魅力を感じるんです。それに色。深みのある赤だから、光の当たる角度によってすこしづつ表情が変わるところもいい。そういうデザインにものすごくセンスを感じるんです。すごくフランスっぽいし、ロマンチックだなぁと思いますね」