デザインが中心に考えられているところに心惹かれる。
そうして「ルーテシア」を走らせ向かった先は、表参道にある「古民藝もりた」。古いものが好きという尾崎さんが足繁く通うお店です。
「有名なお店で昔から知ってはいたんですが、どこか敷居が高いイメージがあってなかなか入ることはできなかったんです。自分も歳を重ねて、いろんな骨董屋さんに足を運びながらそうしたお店での振る舞いを学んでようやく入ることができました」
「それでいざ敷居を跨ぐと、心優しい店主の方がいて。知識が豊富で、気さくで、だけど丁寧に骨董品に関する説明をしてくれる。こういう仕事をしていて、為になることをたくさん吸収できるんです。古い布や民族衣裳が豊富で、そうしたアイテムを手に取ると、見たことない柄や素敵なニュアンスの色を発見できて、デザインのインスピレーションをたくさんもらえる。だからよく来るんです」
自他共に認める“爆買い王”の尾崎さんは、店主の方とのコミュニケーションを楽しみながら、お気に入りのアイテムをいくつか見つけて即購入。お店を後にして、また次の目的地へと向かいます。
視線をまっすぐ前へと向け、ハンドルを握る尾崎さん。コンパクトなだけあって運転がしやすいと太鼓判を押します。それに加え、インテリアについてもこんなコメントが。
「ここもデザインが重視されているのを感じますね。たとえばモノトーンで構成されているところとか、すごく上質な感じがするんです。そういうクルマって運転していて気分が上がるし、シンプルに気持ちがいい。あと、肘掛けがあってラクなのも個人的にはうれしいポイントでした」
「インテリアって本当に重要で。デザインがよくないと気分が上がらない。やっぱりこういうところも美しさが根本にあるヨーロッパ車はいいですね。たとえばハザードのボタンとかって、一般的にはよく使うから大きく目立つような場所に設置してありますよね。でも『ルーテシア』はピアノの鍵盤みたいに、アイドリングストップの解除ボタンなどと並列してあって。最初は戸惑うかもしれないけど、乗っていればすぐに慣れますよね。ぼくはそういうところに心惹かれますね」