意外と何も変わっていないんですよ。
ー 映画『DEATH DAYS』は、森田さんが長久監督にかけた一本の電話から始まったそうですね。
森田:もともと「MOSS」として映画を作りたいと思っていたんですけど、ある時、長久監督の『そうして私たちはプールに金魚を、』に出会ったんです。とにかく驚いたし、心が動いて。その勢いのまますぐに人伝に連絡先を教わって、電話をかけて、留守電を残しました。どう思われるかな?とか、不安はあったけど、とにかくこの思いを伝えようと。 長久さんからすぐに折り返しがあって、まず会うことになって、そこから始まりましたね。
ー 自ら電話をかけて映画を作り始めるって、これまでとは全く異なるやり方だったのでは?
森田:初めての経験です(笑)。お金のことも、制作のプロセスも、グッズも、本当に全て一から学んでいく感覚でした。本当にたくさんの人に助けられましたね。
ー 長久さんに最初会った時はどんな印象でしたか?
森田:物腰の柔らかさは感じたんですけど、それだけではなくて、「ここから先は来ないでくださいね」みたいな感じもありました。ここまでは柔らかいけど、この先にきたらわからないですよ、みたいな、危険な匂いがしたんです(笑)。でもそれは自分と似ている部分でもあって。あと、喋っていて嘘がないし、なんでも聞けちゃう人っていうか、普段だったらこの質問困らせちゃうかなあとか思うようなことも、長久さんだったら素直に聞けるというか。正直さが自分と近くて、居心地がいい人なのかもしれない。自分が経験したこと、感じたことに素直に生きてるんだと勝手に思っています。そういうまっすぐさはすごくいいなって。憧れてる部分でもありますね。
ー 森田さんは、人と接する時、どんなことを大切にしているのでしょう?
森田:すごく当たり前のことですが、まず、目を見て挨拶できるかどうかが大事ですよね。そこだけは誰にでもできることだからこそ、ちゃんとしようよって思います。 あとは自由でいいし、細かいことなんて気にしないので。
ー 長久さんは、ちゃんと挨拶してくれたんですね。
森田:ちゃんと目を見て挨拶してくれました(笑)。
