住宅をクリエイティブディレクションするということ。
ー 「ドライブ」や「ライフレーベル」には他の規格住宅もありますが、今回の〈ゴードンミラー〉との取り組みは、とにかく相性バッチリですね。住みたいと思う人の顔が浮かぶというか。
林:そうですね。〈ゴードンミラー〉のようにビジュアルディレクションがきちんと整えられているところとは相性がいいんです。最初にこういう規格住宅を作ったのは「カリフォルニア工務店」、その次が「フリークスストア」だったんですが、その二つがずばっとハマったので、この手の商品はいけるんだという確信を得ました。


3階にはキッズルームや寝室などが。お子さんと快適に過ごせるベースが完璧に整う。

都市部の限られたスペースでもこだわりのハウスガレージを建てられるようにデザインされたコンパクトタイプ。
延床面積/122.53㎡(37.06坪)床面積/1F:40.31㎡(12.19坪)2F:41.81㎡(12.64坪) 3F:40.41㎡(12.22坪)
ー これから予定しているプロジェクトについても教えてください。
林:まず、「ドライブ」では今年夏頃にリリース予定の住宅デザインを気軽にシミュレーションできるアプリの開発を進めています。家を買う際に予備知識を持っていない方が結構多いので、こういう風にすればいいんだっていう具体的なイメージを可視化できるツ ールをリリースします。
ー それはありがたいですね。
林:「THE HOUSE GARAGE PROJECT」に関して言うと、今後、平家タイプのモデルハウスも作ろうとしています。

郊外の自然豊かな土地に建つことをイメージしたプラン。家の真ん中にガレージを配置した大胆な間取りの平屋タイプ。
ー 平屋いいですね! 今回拝見したタイプとは全然印象が変わりそうです。
林:あとは「新しい和」をテーマにした規格住宅「NIHON NOIE PROJECT」もリリースしました。これまで手がけてきた住宅はわりと海外の住宅をイメージしたものが多かったので、これはひとつのチャレンジになります。その他も色々と準備していることがあるので、ぜひ期待していただければと思います。
といった感じで、次々と刺激的なプロジェクトを仕掛けてくる林さん率いる「ドライブ」「ライフレーベル」の両ブランド。これから家を買おうかな、買うかもしれないという方はよく考えてみてください。おそらく人生で一番大きい買い物で、何千万もかけるわりには、施主が受け身であることが多いのが家づくりの不思議なところ。それをもっと能動的に、前のめりのスタンスに変えるというのが、林さんたちのやっていることなのです。素晴らしくクリエイティブな世直しだと思いませんか?
フイナムでは引き続き、住宅業界に起きつつある静かなる革命の数々を追いかけていきたいと思っています。