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持続可能なシューズブランドだからできること。レッドウィングによるUPCYCLE PROJECTとは?
Durable, Repairable & Recyclable

持続可能なシューズブランドだからできること。レッドウィングによるUPCYCLE PROJECTとは?

“Made in U.S.A.”のワークブーツといえば、真っ先に思い浮かぶのが〈レッドウィング(RED WING)〉でしょう。時代耐久性のある普遍的なデザイン、ワークブーツの本質である堅牢なつくり、そして修理を繰り返すことで何度でも蘇ることのできる修復性の高さ。このブランドが新しくはじめる「UPCYCLE PROJECT」は、そうした魅力の数々があってこそ、実現可能になりました。「このプロジェクトを通して、〈レッドウィング〉の持続可能性を伝えていきたい」と語るのは、アジア・マーケティングマネージャーの阿部聖也さん。具体的にどんなことをスタートするのか、教えてもらいましょう。

倉庫を見てきたスタッフ曰く、「宝の山だった」。

ー 阿部さんの横にある新品のようなブーツは、どういったアイテムなんですか?

阿部:これも「UPCYCLE PROJECT」として販売するアイテムです。ご存知のように〈レッドウィング〉は頑なにアメリカ生産を貫いていますが、完成されたものを検品して、日本に到着してからも再度検品をおこなって店舗に届けるというフローになっているんです。すると、やっぱり中にはレザーに小さなキズがついていたり、本来とはちがうソールがついていたり、日本未発売のモデルだったり、あとは両足とも左足で入荷してきてしまったりするケースもあって…(苦笑)。

阿部:そうした検品をおこなっていたのが、現在の「レッドウィング・ジャパン」の代表なんです。彼女はもともと品質管理の責任者で、そうしたキズものや誤入荷があった際にアメリカのスタッフたちに伝え、改善策を一緒に話し合っていました。そうやって密にコミュニケーションを取っていたからこそ、作り手の顔が分かるから、本来なら処分しなければならないアイテムも大切に保管していたそうなんです。

ー なるほど。どこか孫を見る気持ちというか。

阿部:そうなんです。そうしたアイテムが15年溜まっていて、両足とも左足だった在庫が右足と出会えたりするんですよ。それをこのタイミングで掘り返してみると、キズもそんなに大きくなかったり、現代の価値観ではOKというものがほとんどで。それを無駄にすることのほうがよくないということで、アップサイクルしていこうとなったんです。倉庫を見てきたスタッフ曰く、「宝の山だった」とのことです。

ー レアモデルや、いままで見たことがない品番を手に入れられるということですね。

阿部:中には周年モデルで250足限定のアイテムなどもあります。

ー そうしたアイテムはどうして表に出てこなかったんですか?

阿部:間違ったソールがついていたりとか、本当にちょっとしたキズがついていたりとか、アイレットの色がひとつだけ違っていたりとか、理由はさまざまですね。むかしはそうしたアイテムはB品扱いになっていたと思うんですが、いまは時代も変わりましたし、無駄をなくそうというムードが高まっています。そうした潮流に合わせて、〈レッドウィング〉として品質はきちんと担保した上でそれも販売しようということになったんです。

ー 倉庫に眠っていたアイテムもリペアをしてから販売するんですか?

阿部:ソールの劣化が見られたりとか、レザーが汚れているものはきちんとリペアしてからリリースしますね。トラクショントレッドソールは履かずにずっと放置していると硬化してしまったりするんです。あとはシューレースなんかも劣化していたりするので、それも新しいものに交換していますね。もちろん中には履けないアイテムもあったので、そうしたブーツはさすがに店頭にはだせないですが。

INFORMATION

レッドウィング・ジャパン

電話:03-5791-3280
Instagram:@redwingheritage_jp

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