三者三様の趣味から生まれるスタイル。
それぞれが好みのカットスタイルを持つように、彼らが傾倒する趣味もまた異なっている。
「学生時代に90年代のスケートビデオを見漁っていて、その頃からスケートボードはずっと好きなんです。最近は仕事も忙しくてあまり乗れてないですけど、久々に乗るとやっぱり気持ちいいですね」
〈マゼンタ スケートボード〉のデッキを片手にそう語る三浦さんは、「ミスターブラザーズ・カットクラブ」では珍しい生粋のスケーターだ。そのワイドシルエットな着こなしは、彼の憧れでもあるブー・ジョンソンのような、西海岸のスケーターを彷彿とさせる。
〈ハーレーダビッドソン〉を始めとした、アメリカンバイク愛好家が多い「ミスターブラザーズ・カットクラブ」。そのなかでも粥川さんは珍しく、英国車の〈トライアンフ〉を愛用している。父親から譲り受けたという、94年式の「ボンネヴィル T100」は、いまなお現役の相棒だ。
「夏は風の揺らぎを感じられるアロハシャツでバイクに乗りたいですね」という言葉通り、暖かい時期には通勤やツーリングに行くこともあるのだとか。
バーバーでは新鮮さも感じる金髪が印象的な政井さんは、叔父の友人からの影響で休日はサーフィンを楽しんでいるそう。サーフィンを始めた頃に譲り受けたという〈シェイパーズフィン〉のフィンは、政井さんにとって特に思い入れのあるサーフギアなのだという。
「ローカルは千葉の一宮で、サーフィンをするスタッフと一緒に休日はよく出向いています。普段アロハシャツを着る機会はあまりないんですけど、サーフィンをしに行くときにもってこいですね」と、政井さんは笑顔で語ってくれた。