「ミスターブラザーズ・カットクラブ」で過ごす、それぞれの時間。
人気サロンともなれば、より高いカット技術を求められることはもちろんのこと、掃除やレジ対応なども重要な仕事のひとつ。いかに心地よく過ごせるかは、いいお店としての大事なものさしとなっているのだそう。そんな指針を持つ政井さんにも、開放感のある〈ショット〉のアロハシャツは寄り添ってくれる。
「お客さんに気持ちよくお店で過ごしてもらうためには、スタッフのぼくらもその感覚でいないといけないですよね。そういう意味でも、美容師は身だしなみがとっても大事。夏の気分を感じたいときは、こんなアロハシャツで元気よくお客さんを迎え入れたいですね」
「ミスターブラザーズ・カットクラブ」の店内では、休憩中にスタッフ同士が雑談していたり、軽い打ち合わせをしていたりすることも多い。緊張感のあるサロンもいいけれど、かつての床屋のような通いやすい敷居の低さも魅力的だ。この日も、同店の顔でもある代表の西森さんと三浦くんがなにやら仲よさげに談笑中。そんなラフなムードこそが、年齢問わず支持される理由なのだろう。
「リラックス感とかチルできる空気感は意識していますね。ここは、そういった価値観が好きな人が自然と集まってくる場所でもあるのかなって思います。アロハシャツを着ていたり、デニムを穿いていたり。洋服でもそうした空気感が出せるといいですよね」と三浦さん。
仕事道具のメンテナンスは、スタッフたちの日課でもある。バイクもハサミも同じように大切に扱いたいと語る粥川さんは、こだわりも人一倍強い。普段から、オーダーしたスラックスやヘリテージなデニム、バイカーに必須のエンジニアブーツなどを好むその着こなしは、無骨ながらどこか品を感じさせる。
ともすれば、数多くのタトゥーにたじろぎそうにもなるけれど、その身だしなみにも彼らなりの流儀がある。オリジナルのポリシーがある人には、自然とスタイルが生まれ、個性が滲み出る。そんな人にこそ〈ショット〉はよく似合う。その定説は、粥川さんの言葉からも強く感じることができる。
「そうした個性のある人たちが集まるからこそ、『ミスターブラザーズ・カットクラブ』はここまで人気を獲得できたんだと思います。服も同じで、着こなし方によっていろいろな解釈のできるアロハシャツも、ぼくなりのこだわりとマナーを持って着ていきたいですね」