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スタイリストの井田兄弟が見出す、エーグルのコンテンポラリーな魅力。
TWIN BROTHERS IN AIGLE

スタイリストの井田兄弟が見出す、エーグルのコンテンポラリーな魅力。

もともとカントリーサイドで暮らす人々やファーマーたちに愛され、いまではさまざまなひとのライフスタイルにコミットするようになった〈エーグル(AIGLE)〉。このブランドが169年もの歴史のなかではじめてアーティスティックディレクターのポジションに、クリエイティブチーム〈エチュード(Études)〉のオレリアン・アルベ、ジェレミー・エグリ、ジョゼ・ラマリの3名を迎え入れました。彼らは長い時間のなかで育まれたブランドのアティチュードに共感し、ファーストコレクションをプロデュース。その中核を担うのが、ゴアテックスのコートとラバーブーツです。今回、この2つのアイテムを双子で共にスタイリストとして活躍する井田信之さんと井田正明さんにセルフスタイリングしてもらい、新生〈エーグル〉について話を聞きました。

  • Photo_Kyouhei Yamamoto
  • Text_Tatsuya Yamaguchi
  • Edit_Ryo Muramatsu

PROFILE

井田信之(兄)
スタイリスト

1986年生まれ、埼玉出身。「川村都スタイリストスクール」を卒業後、舛舘和憲氏に師事し、2009年に独立。その後、渡英し、帰国後はフイナムをはじめとするファッション媒体や広告、ブランドのカタログを中心に活躍する。今年4月に行われた〈ケイスケ ヨシダ〉のランウェーショーでは弟の正明と二人でスタイリングを担当。
Instagram:@nobuyuki.ida

PROFILE

井田正明(弟)
スタイリスト

1986年生まれ、埼玉出身。「川村都スタイリストスクール」を卒業後、五十嵐孝智氏に師事し、2011年に独立。フイナムをはじめとするファッション誌、広告、ブランドのカタログなど、幅広く活躍中。モードとカジュアルを巧みにミックスし、モダンでありながらどこか親近感を感じさせるスタイリングに定評がある。
Instagram:@masaakiida

このコートは羽織ってみると純粋にかっこいい。

ー 刷新された〈エーグル〉を代表する二つのアイテムは、場所や天候を選ばない便利さに加え、過剰なデザインではなく適度な機能を備えています。さらに、色の選択からディテールの仕様まで丁寧に考えられ、そこにはフランスならではのエレガンスさも感じられます。実際に身につけてみて第一印象はどうでしたか?

正明:ブーツも歩きやすくて、コートも軽い。全体的に “馴染む” というのが一番に感じたことでしたね。自然や都会という境界線もなく、とてもいい選択肢のひとつとしてぼくらの生活感覚や行動にフィットしているし、“ライフウェア” として馴染ませるということを、人々の日常をファッションの視点から捉える〈エチュード〉のチームはかなり意識しているように感じました。

信之:例えばコートは、袖にもたっぷり生地をとっているんですけど決して大袈裟じゃない。サイドベンチも下の素材が見えることを意識しているのかなと思いつつも、コートの内側に空気を取り込むディテールとして作用していたり。ベルトループもアクセントになっているし、後ろに付いたベンチレーションの膨らみも緻密につくられている。フォルムの洗練さを通して、プロダクトとしてもクリエイションとしても上手くバランスをとっているところがすごいなと思いましたね。

Nobuyuki’s Coat Style

「このコートは〈エチュード〉のクリエイティビティを肌で感じることができます」。信之さんが着用するのはMサイズで、かなりゆったりしたつくりになっている。〈エーグル〉コート ¥82,500Tシャツ ¥8,690(共にエーグル カスタマーサービス)、〈バルムング〉パンツ、〈ジョージコックス〉ブーツ(共に本人私物)

ー このコートは〈エチュード〉が手掛けたファーストコレクションの代表作です。信之さんは、セルフコーディネイトするにあたってどういったポイントを大切にされましたか?

信之:正明はベーシックかつ自分にとってのデイリーな雰囲気を大事にスタイリングを組むと思ったので、ぼくは少し違うアングルから、〈エチュード〉の精神性やこのブランドと新生〈エーグル〉が醸し出す雰囲気に寄せてみようという意図がありました。

正明:普段のスタイルもつくり手側に気持ちを寄せるところがあるよね。

信之:実際にお店でコレクションを見たとき、ストリートのニュアンスを入れつつ、グラフィックやスポーティな素材でモダンに仕上げているところに〈エチュード〉らしさを感じたんです。このコートはファブリックの質感やカラーパレットに彼らのクリエイションを特に感じたので、色のトーンを合わせながら、〈エーグル〉を捉えた〈エチュード〉の3人と焦点を合わせていくような感覚で組んだコーディネイトです。光沢感のある素材を使ったグラフィック入りのパンツと、〈エーグル〉のTシャツのグラフィックをリンクさせながら、東京の街に馴染むような格好を考えました。

正明:信之の話を聞いて面白いなと思ったのが、ぼく自身は〈エチュード〉のクリエイションに独自の感覚があると思っていて、自分たちで撮影のディレクションをして、デザインや出版もしている。編集するのが上手い新しいタイプのクリエイターたちだし、デザイナーだけでなくてもいいというスタンスで広い視野を持っている。そうしたなかのひとつにグラフィックがあって、それを信之がキャッチしたんだなと。

Masaaki’s Coat Style

「このコートはデニムや動きやすいアウトドアパンツを合わせたら、アウトドアにも最適だけど、都会的なエッセンスを強く感じたのであえてモードの方向に振りました」。正明さんが着用するのはXSサイズで、信之さんが着たMサイズと比べるとフォルムがすっきりし丈が短い。〈エーグル〉コート ¥82,500(エーグル カスターサービス)、〈ナマチェコ〉シャツ、〈ジル サンダー〉パンツ、〈カルマンソロジー〉シューズ、〈カルティエ〉リング、〈エルメス〉リング、〈ヴァーグウォッチ〉腕時計(すべて本人私物)

ー 一方で正明さんは、デザイン性の強いシャツを合わせたドレッシーなスタイルですね。

正明:ぼくがフォーカスしたのは、〈エーグル〉に〈エチュード〉の3人が入ってどう変わったのかというところ。一番感じたのは、都会的でモダンになっていることでした。ただし、単に都市生活に寄せるのではなく、もともと〈エーグル〉の根底にある自然やアウトドアのエッセンスとの共存を感じたんです。例えばいま、服を選ぶときに「自然に行くときも都会に行くときも、同じでよくない?」みたいな考え方もあると思うんです。このコートに関しても、自然と都会の両方を意識した上で、確信を持ってデザインや機能を削ぎ落としているようなイメージだし、羽織ってみると純粋にかっこいい。だから、白いシャツと黒いスラックスに革靴という都会的でモードなスタイリングがいいと思ったんです。

ゴアテックスを使用したステンカラーコートは、〈エーグル〉のアーカイブを研究して生まれたという一着。「このモダンなデザインは、シンプルに着たいと思う仕上がり。着るひとの場所を想像したクリエイティブチームの “思いやり” を感じましたね」(正明) 〈エーグル〉コート ¥82,500(エーグル カスターサービス)

INFORMATION

エーグル カスタマーサービス

電話:0120-810-378
オフィシャルサイト

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