ストリートにどっぷりな1日。
2010年にスタートした逗子海岸映画祭は、2年の充電期間を経て今年で11回目を数えました。普段はなにもない海岸に、地元のクリエーターたちが手作りで会場を設営し開催される、11日間だけのお祭り。
毎日上映される映画を楽しみにしている人もいれば、逗子の海をただ眺めに来る人もいる。おひとりさまもいれば家族連れもいる。日本で一番オープンでアットホームな映画祭。




取材に訪れた日は、「逗子海岸映画祭」のなかでもちょっと変わった1日。「ストリートカルチャーデイ」と銘打たれ、会場のスケートランプでは全国から集まったスケーターたちのセッションがあり、DJやMCもいて、上映された映画も、スケートボードの新たなスタイルを生んだZ-BOYSの実話『ロードオブドッグタウン』と、プロサーファーでクリエイターの湯川正人さんが手がけた『NATURE CREATIONS – 自然から脳への贈り物 』。右を見ても左を見ても、横ノリだらけ。

これはサーファーじゃなければ知らないことだけれど、実は逗子って、あまりいい波がたたない場所なのです。逗子の海にサーファーは少ない。だからと言ってはあれだけど、逗子にはスケーターが多いんです。この日も、裾が擦り切れたチノパンに履き古した〈ヴァンズ〉の組み合わせで滑るローカルたちのセッションに、会場も大歓喜。
ここからは、そんなオープンマインドな映画祭の一旦を担う〈ヴァンズ〉ラバー2人のショートインタビュー。スケートランプを作った石渡さんと、映画を作った湯川さん。それぞれが思う、映画祭と〈ヴァンズ〉のお話。