加藤利明さん(VCM MARKET BOOTH/4F)
PROFILE
「VCM MARKET BOOTH」店長。文化服装学院卒業後、セレクトショップ「レショップ」の立ち上げに参画し、アイウェアブランドでデザイナーを務め、アポイント制の古着屋を運営するなど、アパレル業界での多岐にわたる活動を経て、現在にいたる。各地の古着屋を応援したいと、メディアでの執筆活動もおこなう。
Instagram:@_toshiaki_kato_


ー 2022年2月に渋谷パルコに開業したばかりの「VCM MARKET BOOTH」ですが、どういったお店なのか簡単に教えてください。
加藤:日本各地で古着やヴィンテージを扱うショップをこの空間にあつめ、新しい価値を提案しています。ショップは今後定期的に入れ替わる予定で、僕はここで店長を務めながら、各地を回って店舗のリサーチや営業もおこなっています。
ー 加藤さん自身も、普段は古着を着ることが多いですか?
加藤:そうですね。とくにアメカジが大好きで、いつもスタイリングのベースにあります。
ー 夏にはどんな服を着ることが多いですか?
加藤:夏は、基本的にTシャツとショートパンツですね。Tシャツは、音楽系や映画モノのプリントTがとくに好きで、けっこういろいろ持っています。今日も、必需品の撮影のためにいくつか引っ張り出して持ってきてみました。
ー ありがとうございます! これら音楽系のプリントTは、そのまま好きなジャンルのものでしょうか? ふだんはどんな音楽を聴いていますか?
加藤:ブルースやファンク、90sのヒップホップ、アブストラクトヒップホップ、アンビエントやアマピアノあたりが、とくに好きなジャンルです。最近はラジオにもハマっていて、山下達郎さんの「サンデー・ソングブック」はもちろん、ピーター・バラカンさん、松浦俊夫さん、細野晴臣さんといった方々の番組を聴いては、気になった曲をシャザムして聴き込んで……。と、この夏もいろんな音楽に触れています。
ー 夏ですし、音楽フェスやライブに行ったりもしていますか?
加藤:フェスはまだですが、最近は、CalmさんやKRUSHさんのDJイベントやシンガーソングライターのHIMIさんのライブに行ったり、高木完さんの還暦ライブを観にリキッドに行ったりしましたね。

必需品のうち1つは、VCMのご近所さんで仲良くしているという、ピアス・イヤリング専門ショップ「mimi33(4F)」でセレクト。加藤さんが選んだものは…
ー ほかに予定している、この夏の過ごし方は?
加藤:つい最近、登山をはじめたんですよ。高円寺にある行きつけのバーのオーナーに勧められてやってみたら、ハマっちゃって。コロナ前までは、夏には区民プールでカラダを焼いて、その足で赤提灯系の酒場に行って飲むみたいなのが鉄板だったのですが、この夏は、もうすこしカラダにいいことをしたいなと思っていたところだったんです。
ー 実は、僕も最近登山をはじめたクチです(笑)。まだ関東の低山をいくつか登った程度ですが。加藤さんは、何回くらい登りました?
加藤:うわ〜、そうなんですか! おすすめの山、教えてくださいよ! 僕はまだ3回登っただけですが、なんといっても、景色と空気が最高ですね。
ー 気持ちとカラダの両面で健康になっていく感じがしますよね。
加藤:人間はコンクリートじゃなくて土を踏みしめないといけないって、細野さんもラジオで言っていましたけど、60、70歳くらいの方も元気に登っている姿を見ていると、ほんとだなと。
ー 次に登ろうと思っている山は?
加藤:三重県と滋賀県のさかいにある、御在所岳に登ってみたいと思っています!
加藤さんの夏の必需品




1. 半袖シャツは夏によく着るアイテム。とくに60年代前後のものが好みで、こちらは池袋の古着屋で、叩きタグに惹かれて買った〈シアーズ〉のもの
2. 最近、高校生ぶりにつけるようになったという香水は、ソウルのブランド〈ノンフィクション〉のもの。「毎日かならずバンダナを持ち歩くのと同じように、いまではなくてはならないアイテムです」と加藤さん
3. 「mimi33」が展開するメンズライン〈MR.mimi33〉の新作。加藤さんは、気軽につけられるイヤーカフ「MR.F118(SV) ¥6,930 」を選んだ
4. 音楽や映画にまつわる私物のプリントTの、ほんの一部