エーグルと、more treesのこと。
ー 日頃、環境のために意識して行なっていることはありますか?
美雨:とにかくなるべくゴミを出さないことを心がけているんですが、日々の生活の中で試行錯誤しています。でもそうすると、気持ちよく買えるものが少なくて。例えば、普段から外出先でたくさん水を飲む娘の水筒が空になった時、ペットボトルの水を買わなければならない時に感じるジレンマ。夜中に夫が、プラスチック容器に入ったお弁当やお惣菜をたくさん買ってきた時に「ちくわの入っているビニールすらも洗って干してリサイクルしようとしてるのに!」ってガーンとなりますね(笑)。
自分ひとりの時、出先でなにか食べ物を買う時は、一番ゴミが出ないのはなんだろうと考えて「うーん…コンビニの肉まんだ!」ってなったり(笑)。でもこの努力が、これまで好き放題に使ってきた代償だと思うし、変えていかなきゃいけないことだと思っています。

ー 森林保全団体「more trees」に賛同した理由はなんだったんでしょうか?
美雨:実感を持って環境に貢献できますし、出しているプロダクトも素敵。それから前提として、教授がやっていることを基本的に信頼していますね。彼のものすごいリサーチ力で調べた結果なら間違いないだろうと。
ー そこに〈エーグル〉も協賛しているんですけど、ブランドとして環境問題を訴える中で、服をつくることのジレンマも抱えていて。
美雨:そうだと思います。だけど、まったくものを買わないことは、現代に生きる私たちの喜びが少なくなるから難しいですよね。だから環境への負荷が少ないものを選んでいくことが大事。その点、〈エーグル〉は環境への配慮がなされていますよね。
ー 2022年秋冬シーズンでは69%の製品で環境に配慮した素材を使用していて、ちょうどいま美雨さんが着ている「AIGLE for more trees」のチャリティTシャツもトレーサビリティのしっかりと取れる産地のオーガニックコットンを使っています。
美雨:あしらわれたイラストがかわいいし、着心地もいいですね。私、普段Tシャツとかは、襟ぐりを切ってリメイクして着たりするんですが、これならこのままでも着られそうです。あと、もう大人だし、こういう上質なTシャツをちゃんと着たい(笑)。
服もそうですし、食べるものもですけれど、ひとりひとりの行動や選択が、今後もっと大事になってくるんだと思います。その積み重ねでしかないですよね。


美雨さんが着る一着は、森林保全団体「more trees」への活動支援を目的とした日本製のチャリティTシャツ。フランス在住のアーティスト、イザベル・ボワノのイラストをプリントし、素材はトルコ製のオーガニックコットンを採用。売上の8パーセントが「more trees」に寄付される。Tシャツ 各¥9,350、ロンT 各¥10,890
ー 今後の活動の予定を教えていただけますか?
美雨:今年は活動25周年なので、ライブでいろんな場所に行きます。それが来年まで続くのかな。12月から舞台がはじまります。音楽の新作はいつ出すか悩み中です。でも、この本が出せて25周年のいい記念になったし、一旦区切りがついた感じはしています。
ー ツアー中は、やっぱりその土地のものを食べると思うんですが、美雨さんはどんなものがお好きですか?
美雨:お酒は飲めないんだけど、居酒屋メニューが好きなんです。梅水晶とか、タコブツとか、ハムカツとかね。あと、広島の美味しいお好み焼き屋さんへ行くのも楽しみ!
