eスポーツの枠を越えた、飽くなき挑戦。

―「自分で考えて行動して働きたかった」と先ほどおっしゃっていたように、2019年に会社として「FENNEL」を立ち上げ、チームとしても活動されています。
ずっとぼくはビジネスに興味がありました。ゲーム配信を仕事にすることも考えましたが、もう少し広げた展開をしたかったんですよ。それをTwitterでつぶやいたら、現・会長から連絡が来て、一緒に「FENNEL」を立ち上げました。
ーもう少し広げた展開とは?
会社の運営や、所属しているひとの能力向上に携わってみたかったし、より多くのひとと関わりながら、大きなことを成し遂げたいと思っていました。ゲームはチームメンバーの人数が限られていて、成し遂げると言っても優勝だけなので。だから「FENNEL」では、チームのマネージメントと大会の運営、アパレルブランドを3つの大きな軸として、色々なことに挑戦しています。
―アパレルブランドとして展開している〈FNNL〉は、ゲームの枠組みを超えた取り組みですよね。
そうですね。ぼく自身、自己表現が大好きで、他のひととの違いを求めています。アパレルをディレクションしているスタッフも同じで、他のチームがマネできないようなことをやっていきたくて。

―eスポーツとファッションは、徐々に交わりつつあります。
この2〜3年、プレイヤーたちはひと前に立つことを意識して、ファッション性が高くなったと思います。〈FNNL〉も世界的なファッションブランドとコラボさせてもらいましたし、ラグジュアリーブランドもeスポーツプレイヤーの育成を始めたり、eスポーツとファッションが近い存在になってきましたね。
―アパレルを展開しているチームは多いんですか?
グッズとしてアパレルを展開しているチームが多いです。〈FNNL〉はブランドとして世界観を表現していて、ファッションに落とし込むことを意識しています。
―〈FNN.〉は古着のリメイクもリリースしていますよね。あまりeスポーツを押し出していないデザインといった印象です。
“eスポーツ×ファッション”を表現するために、ゲームをモチーフにしたデザインだと表面的すぎる気がしたんです。それよりも、「FENNEL」のアイデンティティから着想を得た服づくりをしたくて。シンプルすぎず、奇抜すぎない。コーディネートに取り入れやすくて、アクセントになるアイテムをつくろうと思っています。
―eスポーツとファッション、両サイドのひとたちが興味を持つブランドだと思います。
eスポーツ全体をカッコよくするために、〈FNNL〉が発信源となって、他のチームも負けじとファッションに力を入れてくれることを願っています。それに相乗して、アートや音楽のカルチャーも巻き込んでいくチームが増えたらいいですね。そのなかで「FENNEL」は一番カッコよくて、尖っているチームでいたいです。
―今回着用してもらった〈G-SHOCK〉の新作は、バーチャルの世界観が表現され、グラデーションのスケルトンデザインが特徴です。先ほどのeスポーツ×ファッションと共通する部分があると思いますが、実際につけてみていかがでしたか?
存在感が強すぎるわけではないけど、しっかり個性がありますよね。特に「DW-B5600G-1JF」は、〈G-SHOCK〉らしいスクエアデザインとシンプルなデジタル表示が気に入りました。あと赤×黒は大好きな配色です。「FENNEL」のチームカラーでもありますし。
ー「GA-B001G-1AJF」はベゼルとバンドが一体になった新構造を採用して、腕馴染みのよさを高めています。
フィット感がかなりよくて、着けながらゲームをしていても時計に意識がとられませんでした。腕馴染みが悪いと、何度も位置を調整したり、動いたときに手首に負担がかかったりすると思うんですけど、それが全くなかったですね。
―Bluetooth®️搭載によって、専用アプリを使えばスマホと連携するので、ボタン操作でペアリング済みのスマートフォンの音を鳴らして探すことができたり、時計本体のタイマーやアラームの設定をアプリ上でできたり、さまざまな多機能を操れます。
〈G-SHOCK〉がさらに進化したんですね。タイマーの設定は筋トレのときにも良さそう。インターバルはきっちり測りたいのでストップウォッチを使っていましたが、〈G-SHOCK〉でできるといいですね。あと、eスポーツのプレイヤーは、1日のルーティンを大事にするひとが多いんです。試合の何時間前に食事をして、何時間前にウォームアップする、みたいに。そんなひとたちにもおすすめですね。

ー 歴史ある〈G-SHOCK〉が、現代的なバーチャルワールドをデザインコンセプトに採用したことについてはどう思いますか?
リアルとバーチャルの境界線が曖昧になってきていて、時計業界もデザインや機能性の部分で挑戦が求められていると思います。その中で、バーチャルの価値観を取り入れていて、より新しい腕時計のあり方を探っている姿勢は〈FENNEL〉にも通づるものがあるなと。特にぼくは意匠が込められているモノが好きなので、商品のバックグラウンドを知れるとより愛着が湧きますね。
―〈G-SHOCK〉というブランドに対しては、どんなイメージをお持ちですか?
ぼくが最初に腕時計のブランドとして認識したのが〈G-SHOCK〉。憧れている中高生が多いし、大人も着用するから、年齢を問わないですよね。スポーツやアウトドアからファッションまで、幅広いシーンで付けられる腕時計の先駆者というイメージです。タフさが見た目で分かる無骨なデザインは、ぼくの好きなコーディネートにも取り入れやすいと思います。
―では最後に今後の展望を教えてください。
まだ先の話ですけど、ゲームを軸にした大規模なコミュニティをつくりたいと思っています。現在eスポーツと言えば、プロゲーマーやストリーマーが中心になっていますが、さまざまなジャンルのひとが関わり、新しい展開を生み出すことを目指しています。eスポーツは他のジャンルと掛け合わせやすいと思うんです。例えばアートならゲームの中がすでにアートだし、音楽も親和性が高い。“eスポーツ×〇〇”にたくさん挑戦していきたいです。
ITEM DESCRIPTION

DW-B5600G-1JF ¥15,400
ファーストモデルの系譜を受け継ぐスクエアのフォルムに、近未来感のあるサイバーカラーを配色。スケルトンの樹脂にグラデーションを施したデザインは、バーチャルの世界を連想させる。伝統的なルックスだがBluetooth®が搭載され、専用アプリでスマートフォンと連携可能。アプリ内の情報更新を時計の表示で通知する、最新の機能が備わっている。
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