PROFILE
年齢不詳、プロフィール非公開。
好きな食べ物:パン
好きな動物:カピパラ
口癖:「それいいじゃん」
PROFILE
1974年生まれ。東京都出身。ドローイングや彫刻などの作品をリリースし、国内外問わ ず多数の美術展に出展。アパレルブランドとのコラボレートも積極的に行ない、自身が運 営する代官山の「ストレンジストア(stranges.exblog.jp)」では、自作のTシャツなど グッズ類を展開している。
やっぱり英語を書かないと。〈SEPARATE BATH & TOILET〉って。
ー渋川さんはアートとか興味あるんですか?
渋川: アートね、好きですよ。絵みたいなやつでしょ? 漫画みたいな。いま流行ってるやつでしょ?

加賀美: ………。
渋川: ピカソとかでしょ?
加賀美: 大丈夫ですか?
渋川: ニューヨークに住んでたことがあるんですよ。そのときにいろいろ行ってましたよ。
加賀美: どこにですか?
渋川: MoMAとか。
加賀美: あとは??
渋川: あとは、ニューヨーク現代美術館とか。
加賀美: 渋川さん、それもMoMAですよ。
ー………。どれくらい住んでたんですか?
渋川: 2週間くらい。
加賀美: 住んでないじゃないですか!
ー(笑)。加賀美さんは現代美術作家として活躍していますが、アーティストとしての方向性についてどんなことを考えてますか?

渋川: それは渋川も気になりますね。人とちがうことをしようって思うんですか?
加賀美: あんまりそうゆうのは意識しないですね。というか、無意識的にそうなってます。誰も見たことない作品をつくりたいんですよ。それをやるにはトレンドとかも把握しておかないとダメだし。だからいろんな作品みてますよ。
渋川: 渋川も毎日『繊研新聞』読んでますよ。あとは『WWD』と…、『プレイボーイ』も。
加賀美: 渋川さん! なんのトレンドチェックしてるんですか!
渋川: ジョーダンです。
加賀美: だけど、オリジナリティを出すってすごく難しいことだと思うんですよ。続けることでスタイルは生まれてくるけど、いまっていろんな表現があるから、これからアーティストとして成長したいっていう人は大変だと思う。
渋川: そうですよね。服の場合は多少トレンドみたいなものを意識しないと、やっぱり売れないですよ。渋川が自分の作家性だけで服をつくると、ドカジャンとか、モンペみたいなのをつくりかねないですよ。
加賀美: それはそれでカッコいいですけど。
渋川: どうもです。
ー加賀美さんはご自身で〈C〉っていうTシャツのブランドをやられているじゃないですか。それはファッションアイテムをつくろうと思ってはじめたんですか?
加賀美: もう15年くらいやってますけど。最初はTシャツつくってみようかなっていう軽い気持ちですね。


渋川: 日本語が書いてあって着づらいやつですよね? 渋川、メルカリで見ましたよ。誰が着るんですか?
加賀美: たしかに着づらいですね(笑)。だから〈C〉に関してはトレンドとか意識してないんですよ。
渋川: やっぱり英語を書かないと。〈SEPARATE BATH & TOILET〉って。
ー〈セパバス〉はやっぱり売れるものをつくりたいっていう気持ちがあるんですか?
渋川: 渋川ひとりでやっているブランドではなくていろんな人が関わっているので。売れないと続けることができませんからね。渋川も加賀美さんの〈C〉みたいに、わけのわからないかっこいいことをしてビジネスとして成立させたいんですけど。
ー急に褒めだしましたね。
渋川: だけど、日本でそれをやるのは難しいんじゃないかと渋川は思ってるんです。だからつくるものはベーシックにして、告知とかでおもしろいことをやろうって思ってますね。
加賀美: そこらへんのさじ加減はすごく難しいですよね。アートもファッションもメインストリームがあって、そこにいれば安心みたいなゾーンだったとしても、ちょっとズレたところにいたいっていうのはありますよね。
渋川: そうですね。渋川も同意見です。
加賀美: だからちょっと片足つけるくらいがいいんですよね。熱湯コマーシャルみたいな。押すなよ! 押すなよ! みたいな。
渋川: そういうシチュエーションになったら渋川、絶対に加賀美さんのこと押して熱湯にぶち込みますよ。
加賀美: やめてくださいよ!
渋川: ジョーダンです。
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