目移りしちゃって決められない！
気づけば2時間。予定していた時間を押しまくり。我に返った石井部長が集合をかけます。そろそろリールを選びましょ。愛用しているSWAGGERに合わせて厳選します。
石井：使っているSWAGGERは、C610MとC610MH。どちらもいろんな釣り方ができるバーサタイル（多用途）モデルだから、幅広く対応するリールが欲しい。
池本：ぼくも一緒のロッド。同じく万能性のあるリールを買いたいです。
市川：C72HとC610Mの2本で使えるうえに、違う用途でも活用できるリールを探しているんですよ。
平本：ぼくのSWAGGERは、ビッグベイトを投げられるパワーのあるC72Hと、フロッグを操作しやすいC65MH-FR。どちらも適したリールを組み合わせているけど、クラスアップしたリールを使ってみたい。
小松：フロッグルアーを操りたくてC65MH-FRを使っています。でも、大きめのルアーも投げられるロッドスペックだから、それに合わせたリールも欲しいです。スピニングリール以上に選び方が多種多様で、悩みまくってます。
…………選び方がいまいち分からないので、キャスティングのスタッフさんにいろいろと教えてもらいました。
まず大事なのは、使うシチュエーションとルアーを想定すること。どこで、どんなルアーを使いたいのか明確にしておく必要があります。ボートか陸っぱりか。ビッグベイトを投げたいのか、スピナーベイトやミノーなど巻きを重視したいのか、障害物にくっついているバスを目掛けてルアーを打ち込みたいのか。使用する場面とルアーで、相性のいいリールが変わります。
ギア比も肝心。ノーマルギアとハイギアがあって、ハンドル1回転での糸巻き量が多いのがハイギアです。ハイギアのほうが糸ふけを回収しやすく、ルアーを早く動かせるので、手返しのいい釣りができます。ノーマルギアは力強くも軽快に巻くことができるのです。
そして、どれくらいの糸巻き量が必要なのか。ハンドルが右巻きなのか左巻きなのか。モデルによって搭載されているブレーキシステムも異なります。そのほかにも選ぶ基準はたくさんありますし、もちろん見た目も大事。
それを聞いて、余計に迷うベイトリール初心者たち。
小松：クラシックな見た目がかっこいいから、丸型の「リョウガ」か「ミリオネア CT SV」を選ぼうと思っていたけど、スペックが自分の使用用途と違いすぎるから諦めます。どれにしよう……。
池本：ぼくも「ミリオネア」がかっこいいと思ったけど、まだキャストに自信がないから、「アルファス SV TW」か「ジリオンSV TW」が最適かも。
石井：モデル名に“SV”と付いているのが、“SVコンセプト”というトラブルの少ないブレーキシステムが搭載されていると聞きました。キャストをミスって、リールの中でラインが絡まってしまう、バックラッシュを軽減するらしいです。「タトゥーラ SV TW」か「ジリオンSV TW」の、どっちかだなあ。
ベイトリールをいくつも持っている2人は、また違った悩みを抱えているみたい。
平本：「スティーズ A TW HLC」の“HLC”は、“ハイパーロングキャスト”。陸っぱりで届かなかった、あと少しの距離を詰められるかもしれない。興味あります。「タトゥーラ」シリーズも愛用しているけど、左ハンドルだから右ハンドルも欲しいんです。
市川：頑丈でパワーがあるリールが欲しい。最近「ジリオン TW HD」を使っていて、ブレーキシステムの“マグZ ブースト”はキャストの伸びがいいから、それが搭載されているモデルがいいなあ。これにしようかなあ。
せっかく買うなら、最適なものを選びたいから慎重になっちゃいます。でも大丈夫。
ダイワ製品のオプションパーツやカスタムパーツがラインナップしている〈SLP ワークス〉というブランドがあって、糸を巻くスプールやハンドルなどを交換できるのです。
もし使っているリールを、違う使い方をしたくなったり、自分なりの快適性を追求したくなったりしたら、パーツを変えてスペックをカスタムできちゃいます。パーツのカラーリングを変更して、オリジナルリールに仕立てるのも可能です。
悩みに悩んだ結果、ようやく決まりました！ お買い上げっ！
てなわけで、こちらがみんなの戦利品。ベイトリールから、バスルアーにソルトルアー、スナップやハサミやライン……たっくさん買いました！ 気持ちいい爆買いです。
