CLOSE
FEATURE | TIE UP
off the hookと釣りのいい関係。
Good Thing, Good Fishing.

off the hookと釣りのいい関係。

フイナムではこれまでバス釣りをメインに釣りの記事を発信してきましたが、釣りにはもっとたくさんの楽しみ方があります。そこで今回は写真家の平野太呂さんの声がけによって集まった、ナカムラグラフの主宰でデザイナーの中村圭介さんとライターの村岡俊也さんによる、水辺の同人誌『off the hook』チームの“へらぶな釣り”に密着しました。ちなみに、3人とも、しっかりアラフィフ。そんな愉快な!? おじさんたちによるへらぶな釣り体験記と『off the hook』のあれこれについて、前後編に分けて紹介します。

  • Video Direct & Edit_Rui Shimamoto, Woomin Gen
  • Videography_Ryuichi Tani, Ray Otabe, Woomin Gen
  • Edit_Jun Nakada
  • Special Thanks_DAIWA

普段原稿を書かない人が書くからいい。

『off the hook』3号目の発刊を前に訪れた印刷所にて。

2021年9月に1号目となる『off the hook』が完成。年に1回というペースながら、ひとまず5年間の刊行を予定しているそう。ちなみに、2023年1月に3号目が刊行されたばかり。

平野:『off the hook』は、水や魚にまつわるエッセイをオムニバス的に集めた本です。釣りに関する同人誌ではあるんだけど、釣りって言っちゃうと限定的だなと思って、水辺の同人誌と言っています。書いている人たちは、ぼくら3人と、それぞれがあの人の話を聞いてみたいなっていう人を誘って、もう3人。3号目はたまたま4人になったけど、6人か7人ぐらいのエッセイを1冊にまとめています。

『off the hook』3号目が刷られていく様子を子供のような目で見守る3人。

中村:最初言われたとき、僕も書くの?ってね(笑)。

平野:普段原稿を書かない人が書くっていうのがいいんだよね。釣りのことなら書きたいって人は結構いると思うし、何より面白そう。普通は釣れた釣れなかったっていう話で終わっちゃうかもしれないけど、その時どう思ったのかとか、それを取り巻く状況とか、意外と考えてることって多いじゃん。情景みたいな。

村岡:あと、同人誌にしているのは、できるだけ多くの人に読んでもらいたい、ウェブで展開するよりも、日々の小さな楽しみとして手元に置いてほしいっていう思いからです。

平野:ね。釣りの専門書はあるけど、釣りと俺っていう物語みたいなことをそのまま出せる媒体ってすごく限られてると思ってて。でも、みんなそれぞれ物語を持っていて、その物語別にみんなに大きな声で聞いてほしいわけじゃないけど、ちょっとだけ聞いてくれると嬉しいっていうぐらいの媒体な感じがするよ。

このエントリーをはてなブックマークに追加