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スポーツ、ファッション、スニーカーの3視点から見る、デサントのスニーカーの到達点。
Step into the Future of Comfort.

スポーツ、ファッション、スニーカーの3視点から見る、デサントのスニーカーの到達点。

各所から絶賛の声が相次いだ〈デサント〉のフットウェアコレクション「Wayser」。第一弾から早半年…2.0ならぬ、一歩先行く“2.1”と銘打たれた第二弾として、「Wayser RE 2.1」「Wayser R 2.1」がリリースされます。コンフォート性を軸にした素材使いや縫製方法、防水性はそのままに、クリーンでソリッドなデザインにアレンジされ、より日常使いにふさわしくアップデート。機能美あふれるこの2モデルは、ランナー、スニーカー通、ブランドプレスの目にはどう映るのか。話を聞くなかで、このシューズのストロングポイントがはっきりと見えてきました。

  • Photo_Masayuki Nakaya
  • Text_Shinri Kobayashi
  • Edit_Hideki Shibayama,Shinri Kobayashi

Case02_蒲谷健太郎
スニーカー好きから見る、Wayser RE 2.1

PROFILE

蒲谷健太郎
〈バル〉デザイナー

1976年東京生まれ。スタイリストを経て、ファッションブランド〈バル(BAL)〉のデザイナーに。某メディアで食の連載を持つほどの食通で、音楽やストリートなどカルチャーにも造詣が深い。スニーカーに対する知識も業界随一で、インスタグラムには度々スニーカーの投稿がポストされる。
Instagram:@kentarokabaya

スニーカーを見ながらご飯を食べた。

ー 蒲谷さんといえば、食もさることながら、スニーカーにも精通されています。ちなみに、何足ぐらいお持ちですか?

蒲谷:収納が200足までなので、もうそれ以上は増やしません。増えたら減らしてます。

ー スニーカーはいつ頃からお好きだったんですか?

蒲谷:10代の頃からですね。ぼくが20代前半頃は時間はあるのにお金がなくて、スニーカーが好きで好きで、スニーカーを見ながらご飯を食べたこともありますね(笑)。これで飯食えるなとか言いながら(笑)…。

ー 漫画みたいですね(笑)。どんなシューズを履いてきたんでしょうか?

蒲谷:自分で意識的にスニーカーを買いはじめたのは、アメカジ文脈で中学生ぐらいだったはずですけど、 そこからは時代時代によって、ローテクもハイテクもいろいろと。これじゃなきゃダメというこだわりはあまりないですが、いまの気分としては割とテクニカルなもの、なかでもトレッキングっぽいものが好きです。ランニング系も履いてます。運動はこれといってしないんですけどね。

ー テクニカルなシューズを選ぶのは、機能面からですか? もしくはパフォーマンスシューズをファッションとして取り入れる楽しさですか?

蒲谷:どっちもですね。機能から入っていくパターンもあるし、単純にカラーからということも。服の気分とカラーリングの気分がマッチしていく感じなので、割と色重視かもしれない。

ー では、この〈デサント〉のシューズのようなワントーンは?

蒲谷:でも、こういうオールブラックも好きです。色ものを買うと、そのうち真っ黒いスニーカーが欲しくなるようで、真っ黒いスニーカーもいっぱい持ってます。合わせやすいですから。

日本のブランドだから日本人の足に合う。

蒲谷:不勉強で申し訳ないですけど、〈デサント〉はスニーカーをこれまでもつくってきているんですか?

ー そうですね、パフォーマンスシューズなども出してはいます。とはいえスニーカーのイメージはあまりないですよね。

蒲谷:自分のなかでは、〈デサント〉というと〈デサント オルテライン〉のイメージが強いです。でも、もともとはスキーブランドですよね。実際にぼくは小さい頃から愛用していたので。この仕事をするようになってからは、たくさんブランドを持っていらっしゃるスポーツメーカーという印象があります。そのなかで、ストリートアーティストのFuturaとかと協業していたラインがあったのを強く覚えていて、たしか2000年代だったような…。

ー そんなものがあったんですね。よく覚えていますね。

蒲谷:実際にアイテムも持ってましたから。あとは小学生の頃、〈デサント〉のスキーウェアを着てスキーしてました(笑)。

ー このシューズをご覧になったときに、最初に目がいったのはどこですか?

蒲谷:このクイックシューレースはいいなと。もともとワンアクションで済むクイックシューレースというものが好きだし、紐が細くてあまり主張しない感じもデザインとして好きなんです。あと、防水仕様というのも、お! ってなりますよね。雨が多い日本の環境にあっているし、昔みたいに蒸れたりしない。そういう点もストロングポイントだと思います。

ー 実際に履いてみてどうでしたか?

蒲谷:日本のブランドということもあると思うんですが、足入れしたときにワイズの狭さは全然感じなくて、履き心地がすごくよかったですね。ヨーロッパのメーカーのシューズは割と細いことが多いので、合う・合わないひともいると思いますが、日本のブランドだから日本人の足に合うというのは、正直いいなと。

ー 歩きやすさはどうでしょう?

蒲谷:ソールが固すぎず、柔らかすぎずというか、いわゆるコンフォート系のふわふわした感じとも違うし、わりとしっかりした安定感がありますよね。申し分ないと思います。

ー ロゴのデザインのあしらいはどうですか?

蒲谷:控えめで主張がないのがスゴくいいなと。 パッと見てどこのメーカーか分からないのが好きなんです。

圧倒的な技術が羨ましくもなる。

ー 今回のスタイリングのポイントを教えてください。

蒲谷:いま、個人的にブラウンのカラーが気になっていて、〈バル〉でも次の秋冬はブラウンのアイテムをたくさんつくっているんです。で、ブラックとブラウンは相性がいい。全身オールブラックというよりは、ブラウンやグレーを合わせるとか、トーンは近いけど、 あんまりバチッと合わせすぎないくらいがいいかなと。そういうスタイリングです。

ー トップスのサッカーシャツは〈バル〉のものですね。

蒲谷:そうです、〈アンブロ〉とのコラボです。一緒にブランドをやっている江田が、めちゃくちゃサッカー好きで、ユニフォームネタは彼が引っ張ってくるんです。

ー 〈バル〉はいろいろなブランドさんとのコラボも数多く手がけてますが、そのブランドのことをいろいろと調べたりするわけですよね。

蒲谷:そうですね。リスペクトというか、このブランドのここを使ってやりたいということがない限りは、あんまりやらないですね。単に名前を借りてやるのは、意味ないなと。やるときは、そのブランドの色を出すようにと考えてます。

ー もし〈デサント〉とコラボするなら…?

蒲谷:技術が圧倒的で、そのあたりはぼくらはスポーツブランドさんには絶対敵わないし、羨ましくもある。〈デサント〉は、ファッションと機能性を融合していて、さらにFuturaの件のようにたまにカルチャーが入ってくる。そういう点が魅力的だなと。

ーコラボできると面白そうですね。

蒲谷:もちろんやれるならぜひやってみたいですね。

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