お客さまの大切さを痛感した時期。
ー10年間の中で印象に残っていることはありますか?
松本:いろいろあったので絞るのが難しいですが、大変だったという意味では、コロナ禍はしんどかったですね。10年の中でいちばん大変でした。福岡に限らず世界中でそうだったと思うんですが、このエリアもオフィスが閉まり、飲食店もやっていなくて、ひとの流れが止まってしまったんです。
ーその中で営業を続けなければいけなかった。
松本:そうですね。もともと2フロアでオープンしたこのお店も、1階のフロアを閉めざるを得なくなって。
ーそうした厳しい状況をどう乗り越えていったのでしょうか?

松本:それは本当にお客さまのおかげです。外出が減る中でも自身のモチベーションを保つために服を買いにここまで足を運んでくださったりして。お客さまの大切さを痛感した時期でしたね。
ー閉鎖していた1階のフロアは、10周年を機に「NEPENTHES WOMAN HAKATA」としてリスタートするんですよね。
松本:九州でも徐々に女性のファンの方が増えてきて、ウィメンズもすごく可能性を感じるタイミングでのオープンとなりました。〈ニードルズ〉や〈ロドリリオン〉を中心にフルラインナップで展開する一方で、インディアンジュエリーも充実しています。
ーオープンによって、また新しいお客さんも来てくれたらいいですよね。
松本:そうですね。九州でウィメンズアイテムを手に取れるお店というのは多くないので、そういう意味では各地からお客さまに来ていただけたらうれしいですね。
