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FEATURE
フイナム女子はギフトになに選ぶ? @世田谷線
MONTHLY JOURNAL Nov. vol.1 GIRLS ISSUE “GIFT”

フイナム女子はギフトになに選ぶ? @世田谷線

イルミネーションの数に比例するように、街を彩り始めるギフトアイテム。でも、どこで探すのが正解? 渋谷? 新宿? それとも銀座? いやいや、フイナム的には世田谷線沿線がおすすめです。古着屋やセレクトショップもあれば、自分だけのフレグランスがつくれたり、ヴィンテージウォッチだって探せるんです。フイナム女子2人の視点も借りて、いざギフト探しの街歩きへ。誰かと一緒に繰り出せば、いつも以上にいいものと出合える!

PROFILE

中島侑香

1999年生まれ、愛知県出身。元フィギュアスケーター。ヒラタオフィス所属。ファッション誌を中心にモデルとして活躍し、近年は俳優としても活動。映画『東京モラトリアム』(藤井道人監督)、ドラマ『あなたがしてくれなくても』(フジテレビ)、Official髭男dism 「Subtitle」ミュージックビデオなどに出演。
Instagram:@yuukanakashima

PROFILE

東咲月

1994年生まれ、東京都出身。ヒラタオフィス所属。ミステリアスな表情が魅力で、雑誌や広告などへ出演し、ファッションモデルとして活躍。現在は、俳優活動も積極的に行っており、映画『消失-Intothinair-』(MarcOller監督)へ出演。
Instagram:@satsukiiazuma

SPOT 1. VIENTO by GAGAN
SPOT 2. fridge.setagaya
SPOT 3. L o’clock
SPOT 4.HATOS OUTSIDE

SPOT 1. VIENTO by GAGAN
世界に一つだけの香水づくり。

VIENTO by GAGAN

住所:東京都世田谷区世田谷4-17−8 granduo setagaya XI 1F
電話番号:070-3321-1424
※完全予約制
予約用Instagram:@runa_7125

最初に訪れたのは、ハンドメイド ジュエリー ブランド〈ガガン(GAGAN)〉のアトリエ兼ショップ「ガガン アトリエ(GAGAN Atelier)」。世田谷駅から徒歩3分圏内にある洗練された空間にはリングやネック レスなど、さまざまなジュエリーが並びます。

でも、今日のお目当ては香水づくり。ショップ内にある「ヴィエント(VIENTO by GAGAN)」は調香ワー クショップを楽しむことができます。

「香水好きだけど、自分でつくるのは初めてで楽しみ!」と意気込む2人。まずは100種類ほどある香料の中から、好きな香りを4〜5種類セレクトします。

じっくり吟味するように匂いを嗅ぎながら、お互いの好きな香りの話に。

東:私はウッド系の香りが好きで、お香とか香水とかも全部ウッド系だから、“歩く森林浴”って呼ばれたことがあるくらい(笑)。

中島:歩く森林浴(笑)。癒されそう! 私は重めの香りが好きでバニラとか、トバッコの香水をつけることが多いかな。今日はちょっと大人な女性っぽい華やかな香りに挑戦してみようかな。

東:いつもと違う香りにしてみるの良さそうだね。私は爽やかな香りにしよ。

香りを選び終えたあとは、調香師が香りのバランスを見ながら配分量を振り分けてくれるから安心。レシピを確認しながら、アルコールが入った香水の瓶に指定の分量を1滴ずつ注入していきます。

東さんはベルガモットをベースに、スイートオレンジやペパーミント、レモングラスなど柑橘系の香りを効かせつつ、ヒバを加えてトーンを抑えた爽やかなフレーバー。

一方の中島さんは、ハニーサックルをメインに、ローズマリーやリリィ、トバッコをブレンドしたフローラルな香りに。2人とも想像以上の香りに、この表情。

香りが整ったら、最後の仕上げ。ボトルの中にストーン(天然石)を入れることもできると聞き、自分の誕生石を入れることに。香水を使い終えたあとは、そのストーンをジュエリーにも加工してくれるのだそう。

1時間ほどで、世界に一つだけの香水が完成! 出来上がった香水を嗅ぎつつ、2人ともご満悦な様子。

中島:あっという間の1時間でめっちゃ楽しかったね。誰かをイメージしながら、香りをつくっても良さそう!

東:一緒につくっても楽しいし、これプレゼントされたらめっちゃ嬉しいよね。ひと手間掛かってるし、世界に2つとして同じものがないし。

中島:プレゼントする側もワクワクする。私も撮影現場のスタッフさんに「最後までみんなでがんばろう」の意味も込めて、自分でプリントできるチロルチョコを差し入れしたことがあって、すごく喜んでもらって嬉しかった。

東:そういうのいいよね! 私も服飾の学生時代に、採寸してもらってマイサイズのワンピースコートをプレゼントしてもらったことがあるんだけど、それは一生大切にしていきたいなって思ってる。

中島:めっちゃ素敵だね! 思いのこもったプレゼントってやっぱり嬉しいよね。

〈VIENTO by GAGAN〉調香ワークショップ(30ml)各¥15,400~

SPOT 2. fridge.setagaya
冬服&冬小物をディグ!

fridge.setagaya

住所:東京都世田谷区世田谷1-22−5 山一ビル1F
電話番号:03-5799-4786
営業時間:12:00〜20:00
Instagram:@fridge.setagaya

続いて訪れたのは、上町のセレクトショップ「フリッジ(fridge.setagaya)」。店内には国内外のブランドをはじめ、海外から買い付けた雑貨やキャンプギアなど、ジャンルレスなアイテムがひしめき合います。その圧倒的なブツ量を前に「ここなら絶対ギフトが見つかりますね」と気合い十分。

「プレゼントして喜んでもらえた時も嬉しいけど、選んでる時間も楽しいよね」と話す東さんに、「わかるー」と中島さんも共鳴。それでは店内を物色スタート!

「あ、これ欲しかったやつ!」と東さんが見つけたのは、「フリッジ」でも人気な〈パロマウール〉のバラクラバ。2人揃って、すかさず試着します。

東:えー、やっぱ可愛い。

中島:似合ってる! スポって頭から被らないのがいいね。

東:そう! マフラーみたいに巻けるし、便利そうなんだよね。

〈PALOMA WOOL〉バラクラバ ¥15,400
昨シーズンに引き続き、注目のバラクラバ。フードタイプのため、着脱も手軽でしなやかなウールのため、チクチクせず、ふんわりと包み込んでくれる。

〈Clacks Originals〉ワラビー ゴアテックス ¥33,000
ビビッドなカラーもさることながら、ゴアテックスを搭載しているので、悪天候でも問題なし。

店内を探し回り、お気に入りを見つけるたび、「どうかな?」とお披露目し合う、これもギフト探しの醍醐味。そんななか、中島さんは最近ピンクが気になるようで、〈クラークス〉のワラビーも〈ソルプレーサ〉の巾着バッグもビビッドピンクをチョイス。

中島:普段ダークトーンの服が多いから差し色に良さそう。このバッグは同性の友達にあげるならピンクで、男性にプレゼントするならカーキか、グレーかな。大きすぎず、小さすぎないから使いやすくていい!

東:色物のプレゼントっていいよね。私ってこの人からこんなイメージで見えてるんだって新しい発見もあって嬉しくなる。

中島:それわかる、お花とかもそうだよね! 私はとにかく黄色いお花をもらうことが多い(笑)。

東:確かに黄色って感じがする(笑)。

〈SOLPRESA〉キルティング巾着バッグ 各¥7,920
巾着としてだけでなく、ショルダーバッグなど、マルチに使える。洗濯もできるので、キャンプやピクニックといったアウトドアシーンで活躍する。

〈PALOMA WOOL〉パフコート ¥46,200
中綿を詰め込み、保温力を確保しながらも随所にドローコードを配することで野暮ったさを払拭し、シャープなデザインに。

ひとつ欲しいものが見つかると雪だるま式に欲しいものが増えてしまう。東さんが「今年一年頑張ったご褒美にこれ欲しい!」と試着したのは、〈パロマウール〉のコート。カラーリングもシルエットもお似合い! …だけど、ギフト選びってこと忘れてません?

ここでフイナムからもアシスト。スウェーデンで買い付けたサッカーチームのフットボールマフラーや〈イノウエブラザーズ〉のマフラーなんかもチェックしておきたいところ。

〈ADISH〉ストライプシャツ ¥61,600
イスラエルとパレスチナのクリエイター集団によるストリートブランド〈アディッシュ(ADISH)〉。胸元に施されたパレスチナの伝統的な刺繍“タトリーズ”が巧妙なアクセントに。

そうこうしていると東さんが、旦那さんに似合いそうと〈アディッシュ〉のシャツをセレクト。

東:ストリートブランドとか好きなので、絶対似合う!

中島:胸元の刺繍もかわいいね。

東:私も着れそうだし(笑)。ギフトに困ったら、このお店いいね。

中島:これだけアイテムがたくさんあったら、選びたい放題。一緒に選んでも楽しそう!

SPOT 3. L o’clock
ヴィンテージウォッチを気軽に、カジュアルに。

L o’clock

住所:東京都世田谷区豪徳寺1-42−9
電話番号:03-6318-7263
営業時間:12:00〜19:00
定休日:月曜日
Instagram:@loclockwatchshop

世田谷駅の「たこ坊」に寄り道したあと、世田谷線に乗車し山下駅へ。目的地は、創業11年のヴィンテー ジウォッチ専門店「エルオクロック(L o’clock)」。“ヴィンテージウォッチをカジュアルに”を標榜し、 国産ものやインポートなど、ミントコンディションな時計が並びます。

中島:最近はあまり時計を着けてないけど、大人になったし、いま気になってる。時計って、大切な記念日のギフトって感じがするよね。

東:そうだよね、学生の頃にお母さんからもらった時計が嬉しくてよく着けてたな。親孝行でプレゼントしてみたい。

〈BULOVA × Christian Dior〉¥66,000
〈クリスチャンディオール〉ならではの洗練されたデザインが光る一本。レザーバンドはオーストリアの老舗時計バンドメーカー「ヒルシュ(HIRSCH)」にオーダーしたもの。しなやかなカーフレザーを用いているため、肌なじみもよく経年変化にも期待できる。

ヴィンテージウォッチに詳しくなくても安心できるのが、「エルオクロック」のいいところ。「古着が好き」という中島さんとの会話の流れから店主は、〈クリスチャンディオール〉とアメリカの老舗時計メーカー〈ブロアー〉が70年代に展開していたコラボレーションウォッチをセレクト。華奢なベルトと特徴的なフォルムのフェイスが、実にファッショナブルなルックスです。

中島:これかわいいですね。珍しいデザインだし、小ぶりなサイズなのでさらっと着けられそう。ブラウンのレザーとゴールドのコンビも大人っぽくて素敵です。

〈Cariter〉Santos Octagon ¥242,000
長い歴史を持つサントスの中でも80年代に発表された自動巻きタイプのSMサイズ。オクタゴンタイプのみならず、スクエアタイプもラインナップしている。

〈CITIZEN〉¥16,500

一方の東さんは〈シチズン(CITIZEN)〉の時計を試着。国産モデルも豊富で、インポートと比べ、比較的リーズナブルに手に入る。

東:これも小ぶりからブレスレット感覚で着けられそう。ベルトのストライプっぽい柄もかわいい!

中島:やっぱり人にプレゼントするのって、自分も欲しいものがいいよね。あったら嬉しいけど、自分じゃなかなか買えないものとか。

(左)〈SEIKO〉SEIKO Chorus ¥30,800
1960年代製の〈セイコー〉のレディースモデル「セイコー コーラス」から、ゴールドのケースと白文字盤のコントラストが美 しい一本。「ヒルシュ」社製のゴールデンブラウンのバンドとも好相性。

(右)〈Cartier〉must tank LM ¥275,000
1970年代から2000年代ごろまで、誰もが手にするべき“マストなカルティエ”としてラインナップされていた、人気モデル。〈カ ルティ〉のリングで有名なトリニティカラーを文字盤にあしらい、気品を感じさせる。

「両親にプレゼントするなら?」のお題でセレクトしたもらったのが、この2本。東さんは〈セイコー〉、中島さんは〈カルティエ〉のマスト タンク。

東:丸い文字盤とかレザーベルトの色味とか、お母さん好きそう。ヴィンテージって思えないくらい状態が綺麗!

中島:いつかお父さんにプレゼントするならこれかな。お仕事頑張って、いつかプレゼントして泣かせたい(笑)。

SPOT 4.HATOS OUTSIDE
カレー&クラフトビールなら、世田谷線の終点で。

HATOS OUTSIDE

住所:東京都世田谷区赤堤4-22−5 伊藤ビル1F
電話番号:03-6265-8351
営業時間:火〜金 11:30~15:00(LO 14:30)、17:30-23:00(Food LO 22:00、Drink LO 22:30)/土日祝 11:30~22:00(LO 21:00)
定休日:月曜
Instagram:@hatos_outside

陽が傾きはじめ、お腹はペコペコ。中島さんのエスコートで向かったのは世田谷線の終点、下高井戸駅から徒歩5分のカレー屋「ハトス アウトサイド(HATOS OUTSIDE)」。カレーを待つ間、「どんなシチュエーションでプレゼントを渡す?」という話題に。

中島:サプライズで渡したりする?

東:私は結構サプライズしちゃう! 考えてる時間がすごく楽しくて。

中島:えー、いいな! 私は友達でも恥ずかしくなるから、「はいっ」って感じでも渡せない。「えいっ!」って感じで押し付けちゃう(笑)。どんな感じのことやったの?

クラフトビールは常時5種類のタップが並ぶほか、ポートランドを中心にセレクトした缶やボトルもラインナップ。カレーとの相性は言わずもがな。

東:友達何人かでいる時にケーキ出したりとか。大勢がいるレストランだと恥ずかしくなるけど、お家でこっそりケーキを用意してみたいな。

中島:私だったら我慢できずに先にバラしちゃいそう…(笑)。

東:あと、昔お母さんにしたんだけど、1〜10くらいのカードをつくって、部屋の至る所に隠すの。それで探してもらって最後にプレゼントにたどり着く宝探しみたいなことやった。それはお母さんも喜んでくれていて、すごく楽しかった!

中島:それ楽しそう! 子供とかも喜びそうだね。

ダブルカレー ¥1,400
チキンとキーマをチョイス。チキンは数種のスパイスをベースにしたルーに、バターとトマトが溶け込んだマイルドな味わい。キーマは、たっぷりの玉ねぎと合挽き肉を使い、コク深い甘みが特徴。中にはとろけるチーズも隠れている。

〈HATOS OUTSIDE〉グラス ¥2,000
アーティストのオガワヨウヘイ氏のグラフィックがプリントされたグラスは、ちょっとしたギフトにも最適。注ぐビールの種類によって、表情にも変化が訪れる。

会話の花が咲き誇っていると、注文したチキンとキーマのダブルカレーが到着。鼻腔をくすぐるスパイシーにたまらず「いただきます」をして、すぐさまパクリ。

見事に揃う「んまー!」。お味の方はいかが?

中島:チキンカレーめっちゃクリーミーで美味しい!トマトが入ってて、少しさっぱりしてて食べやすい。

東:キーマもチーズが入ってて美味しい!これはハマるね。

背筋の伸びるような高級レストランもいいけれど、日常の延長線上にあるようなカジュアルなお店でお祝いもいいよねと言葉を交わす2人。ギフト選びを通して、新しい発見もあったみたいです。

東:旦那さんからは記念日でも何でもない日に「はい、これ」ってプレゼントをもらうことが多いから、改めて感謝だなって思った。仲良い人だったら、普段の会話の中で、なんとなく好みを把握できてるし、今日も「あの人これ好きそうだな」ってのがいくつかあって楽しかった。

中島:何気ないときに、ぽんってプレゼントするの素敵だよね。私はお酒が好きな人だったら、グラスとかあげたいなって思った。高いグラスって自分じゃなかなか買わないけど、もらったら絶対使うし、「お仕事お疲れ様」みたいな気持ちも込めて。

東:日頃の感謝がカタチにできるよね。

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