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それぞれの湘南国際マラソン。VOL.2 ランナーたちが大会を通じて感じたこと。
Shonan International Marathon

それぞれの湘南国際マラソン。
VOL.2 ランナーたちが大会を通じて感じたこと。

国内屈指の人気を誇ってきた「湘南国際マラソン」。2022年にはランナー自らボトルを携帯して走るマイボトルマラソンとして口火を切り、タイムや完走だけが目的ではなく、環境への配慮を意識するきっかけとしての役割も担いました。そんな湘南国際マラソンに挑む人たちは、どんな想いでこの大会にエントリーし、どんなスタイルで挑んだのか。大会当日、出走したランナーたちの「それぞれの湘南国際マラソン」を探ってみました。

フイナムランナー3人衆、それぞれの湘南国際マラソン。

今回フイナムでは、湘南国際マラソンのフルマラソンの部に出走する3人の俊足ランナーたちをフィーチャー。それぞれのレースの模様を追いかけることに。

こちらがフイナムランナー3人衆。左から、牧野英明さん(ビームス)、山本まさみさん(モデル)、畔柳隼弥さん(モデル)。

牧野さんはファッション業界きってのお洒落俊足ランナー。フルマラソンの自己ベストは2時間47分。今回は、サブ4を目指す会社の先輩といっしょに走るとのことで、「ペーサーとして目標達成をアシストしたい!」と意気込みます。

山本さんはランニング歴約10年。フルマラソンの完走経験も豊富で、自己ベストは今年の大阪マラソンで叩き出した3時間28分。初参加となる今大会は「湘南を楽しみ尽くす!」をテーマに挑みます。

畔柳さんは元陸上競技者。学生時代から実業団まで本格的に競技に取り組み、モデルに転身後も生活の一部としてランニングを続けてきました。ただ、フルマラソンは今回が初めて。「目標はサブ3!」と気合十分ですが、「体調があまり芳しくないのが気がかり」と不安ものぞかせます。

さあ、いよいよレーススタート!

冬晴れの青空の下、42.195キロの長い道のりを走り進めるランナーたち。西側には冠雪した富士山の姿も。最初の折返し以降は終始目の前に望めます。

美しい湘南の海沿いの道を、気持ちよく走れる。これは「湘南国際マラソン」の最大の魅力のひとつといえるでしょう。

なお、この日の湘南エリアは快晴でしたが、日中は西からの風がやや強めに吹き、終盤は向かい風となってランナーを苦しめました。

エイドステーションの補給食はバラエティ豊か。湘南名物のしらすも!

給水ポイント付近の路上に、紙コップのゴミが散乱していない。湘南国際マラソンならではの光景です。

さて、フイナムランナー3人衆の調子やいかに。レース終盤の37キロあたりで待ち構えていたところ、最初にやってきたのは、山本さん!

向かい風もなんのその。海沿いの道を軽快な足取りで走る山本さん。ここまで37キロ走ってきたとは思えません。

最後の折返しを経て、フィニッシュまであとすこしです。

続いてやってきたのは、牧野さん!

今回は自己ベストを狙うのではなく、サブ4を目指す先輩のサポート役に徹するということで、サブ3ランナーである牧野さん自身は余裕綽々。こちらの声援に手を振って応えてくれました。

そして山本さんと牧野さん、フィニッシュ!

タイムは、山本さんが3時間44分14秒、牧野さんが4時間3分33秒。ふたりとも自己ベスト更新を狙いにいったわけではないとはいえ、なかなかの好タイムです。

残すは、畔柳さんひとり。なのですが……。待てど暮らせど、姿を現しません。彼がこの時間にこの場所までたどり着かないはずがない。まさか見逃してしまったか? もしくは、なにかトラブルでもあったのかもしれない。さすがに心配になって本人にメッセージを送ったところ、しばらくして『体調不良のため、32キロあたりで棄権しました』との返信が。

元陸上競技者で高い走力を持つ畔柳さんが、道半ばで自らレースをやめてしまうとは、まさかの結末。フルマラソンは過酷な競技であり、どこでなにが起こるかわかりません。その後、体調は無事に回復したとの報せを聞き、取材スタッフ一同ほっと胸をなでおろしました。

INFORMATION

第18回 湘南国際マラソン

公式サイト

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