西小山商店街純情派。
夕暮れも迫るなか、品川区の西小山商店街に降り立つふたり。最近おいしいレストランが増え、メディアでも度々取り上げられているエリアです。とはいえ、まだまだ下町らしい古い街並みも残っています。目的地を目指して移動するのもいいけど、こんな場所では散歩しながらどんな店や場所があるのかなとフラフラと散歩するのも楽しいもの。
八百屋、空き地の猫、シャッターの閉まった店、なんだか懐かしいことも、哀しいことも、美しいこともちゃんと “見て” 歩けば、いろいろな感情をかき立てられます。途中、猫と戯れるのも、ネギを買うのも、なんだってアリ。日常の余白のような時間が人には必要なのですから。
ふたりの鈴木さんが掛けているのは、浩介さんがウェリントン、康介さんがボストンタイプ。繰り返しになりますが、どちらもオーセンティックで王道のデザインといえます。そんな要素を拾いつつ組んだ両者のスタイリングの共通項は、トラディショナルなスタンダード。
康介さんは、アメカジの王道であるスタジャンを軸に、軍パンとモカシンシューズでモダントラディショナルに。浩介さんは、かわいいイエローのダッフルコートを中心にトラッドなスタイリングで仕上げました。
このフォトストーリを通じて、ファッションにおけるメガネには、たくさんの“正解”があるとおわかりいただけましたか? 同じ型でも選ぶカラーリングや着用者の雰囲気によってガラリと印象が変わるし、合わせる服ひとつとってもそう。
オーセンティックなデザインが多い〈エフエヌ〉のメガネは、実際のところいろいろなひとにとっての“正解”になりやすい。でもそれだけじゃない。その秘密は、このあとの2人のスズキコウスケのインタビューからも垣間見えるはず。