エフエヌのメガネと、ふたりのスズキコウスケ。

浩介（40代）：中学生くらいから視力が落ちてきて掛けはじめました。ゴルフの打ちっぱなしで一生懸命練習しているときに、明るいところと暗いところを一日に何度も行き来をしていたので、それもすこし原因かなと。親は目が悪くないですから。まあ、勉強のせいではないのは確かですね（笑）。

康介（20代）：21歳の頃に出演した舞台で、演出家に（離れたところにいる相手役を指して）「この人はどんな顔をしている？」と聞かれたんですが「見えません！」と答えたら目が悪いんじゃないかって。そこでようやく自分が目が悪いと気づいたんですよね（笑）。高校までは目が良かったのであれ？ って。メガネをつけてみたら、ぼやけていた視界が鮮明になって、ああ、こんなふうに世界は見えているんだなと（笑）。

浩介：どれも本当に掛け心地がよいのが印象的でした。軽いし、テンプルも丸みがあって、フィット感もちょうどよくて。今日着たようなシンプルな服とも相性がいい、主役にもなれるデザインですね。これまでに海外のブランドも数多く掛けてきましたが、やっぱり日本製…なかでも鯖江産が好きですが、〈エフエヌ〉さんも鯖江産と聞いて、やっぱりいいなと。

康介：どのデザインも好きですが、なかでも熱帯魚店で掛けたデザイン（ボストンタイプ）と西小山で掛けたデザイン（ウェリントンタイプ）がお気に入りです。しかもどれも軽いし、掛け心地もよかった。普段から鼻からメガネがずれ落ちるのでその度にメガネをクイッとあげなきゃいけないんですが、西小山のメガネ（ウェリントンタイプ）は一度もずれ落ちませんでした。

浩介：現在40本くらい所有しているんですけど、よく使うのは、壊れにくくてつけやすいメガネ。ちょっとしたことで壊れてしまうような繊細なメガネはダメですね。服に合わせたりはしないので、同じような黒縁メガネばかりが増えていきます。

康介：僕の場合は、ファッションが好きなので服に合わせていろいろなデザインや色のメガネをざっと15本くらい持ってます。たとえば黄色のフレームのメガネを合わせて、ちょっと外してみたり。デザインは、ボストンやウェリントンが好きです。

浩介：実は、漢字もまったく同じ、同姓同名の鈴木浩介さんという映画監督さんがいるんですけど、監督と飲んでいるときに「スズキコウスケ」という名前の俳優やスタッフだけで映画を撮ろう、なんて話をしていたんです。その監督からいつの時か「鈴木康介」という若いいい役者さんがいると。これで一層映画をつくることに現実味が帯びてきたなんて話していたら、（フイナムの）この企画が先にやっちゃいましたからね（笑）。

康介：いつか共演して、「スズキコウスケです」「こちらもスズキコウスケです」と舞台挨拶するのが夢でした。小学生の頃に（鈴木浩介さんが出演されていた）『ライアーゲーム』を観て、今でも覚えていますが、まさかあのとき観ていた鈴木浩介さんとウェブ上で共演できる日が来るとは……。あの頃の自分に言ってあげたいですね（笑）。