02_草ヶ谷 駿 / ミタスニーカーズ PR 物語性の深い名作。背景を知ったうえで履きこなしたい。

PROFILE
1994年生まれ。スニーカー好きが高じて、2015年より「ミタスニーカーズ」のショップスタッフとして勤務。2020年よりPRを担当。
― 〈アディダス〉にまつわるエピソードをお聞かせください。
学生時代サッカーをやっていたこともあって、「プレデター」の印象が強いですね。最新作もお披露目されたばかりの、プレイヤーが憧れる〈アディダス〉の名作スパイクです。若年層を中心に根強い人気を誇る「サンバ」もルーツはサッカースパイクですよね。「ミタスニーカーズ」に勤めてからは、ブランドの王道である「スーパースター」や「キャンパス」など、さまざまなモデルを履くようになりました。現在は「ブセニッツ」を買い直して履いています。
― 草ヶ谷さんから見る〈アディダス オリジナルス〉のイメージは?
老若男女から愛され続ける、不動の人気ブランド。若い世代のお客さんのなかには、お父さんに影響を受けて自分も好きになったという人も。ブランドとしての価値や魅力が世代を超えて受け継がれている印象です。
― 「ミタスニーカーズ」と〈アディダス オリジナルス〉はこれまで数多くの別注やコラボレーションを手掛けてきましたが、そのひとつに「ロースーツ」がありますね。

LAWSUIT MITA(2013年発売)
〈アディダス オリジナルス〉との協業で「ロースーツ」のグリーン × ホワイトをリリースしたのは2013年。自分が「ミタスニーカーズ」に勤める前のことです。もともと当時は「アディマティック」の復刻を要望していたものの、ブランディングに関する指針もあって実現しなかったとか。当時の〈アディダス〉はスポーツとオリジナルスを厳密に区分していましたから。その結果、トレフォイルロゴの「ロースーツ」をベースに、パフォーマンスロゴだった「アディマティック」のオリジナルカラーを載せたこのモデルが誕生したそうです。
― このたび復刻される「ロースーツ」の印象をお聞かせください。
カラーもデザインも奇をてらったものではないから、どんなスタイルにも合わせやすいと思います。ただ、個人的には、このスニーカーをファッションやいまのトレンドの文脈で語りたくなくて。

― 草ヶ谷さんが考える「ロースーツ」の魅力は?
プロダクトとしての完成度の高さです。名称変更の由来も含め、このスニーカーはストーリーテリングしがいのあるモデル。スリーストライプスが太いのも耐久性を高めるためという機能的な意味があるし、スポーツブランドとアクションスポーツの関係性や歴史を振り返るうえで、このシューズの存在は外せません。一時代の足元を支えた名作がせっかく復刻されるわけですから、その背景にあるストーリーを知ったうえで履きこなしたいですね。
ロースーツをどう履く?
草ヶ谷さんの場合


「靴屋なので、まず最初に決めるのは靴。足元を目立たせたいので、全体的にシンプルになることも多いんですよ。今日意識したことでいうと、『ロースーツ』は“訴える”という意味がルーツにあるので、全身ドメスティックブランドのアイテムを合わせて、日本のモノづくりへの愛をさりげなく訴えています(笑)」