ランだけでなく、歩き方を見直すきっかけに。
〈アルトラ〉のシューズをはじめて履いてみて、梶原さんはなにを思い、どんなことを感じたのか。あらためて聞いてみました。

――梶原さんは以前、アメリカの展示会で〈アルトラ〉の存在を知ったそうですが、そのときの印象はどうでしたか?
梶原: 数あるランニングシューズブランドのなかで、異質な印象を受けました。つま先がボテッとしていて、ダッドシューズのようなデザインだなと。率直に、あまり自分の好みではないかなと思って、実際に履くことなくスルーし続け、今日に至るというわけです。
――今日はじめて履いてみて、どうでしたか?

梶原: 大いにアリですね。なにより、足先が自由になって開放される感覚がすごく気持ちよかった。ちょうど身体のことや歩き方を見直していたところだったので、〈アルトラ〉のシューズはいまの自分にぴったりだと思いました。
――ゼロドロップや低ドロップのシューズをはじめて履いてみた感想は?
梶原: ゼロドロップはかかとが地面から離れている感じがして、前足部に体重をかけて歩きがちな自分にとって非常に新鮮でした。普段の歩き方を見直すきっかけにもなりそう。一方、4ミリドロップのほうは、これまでのランニングシューズと大きな違いは感じませんでした。
――3足のシューズを選んでいただきましたが、どのように履き分けようと考えていますか?

梶原: 久しぶりにランニングを再開するにあたって、いちばんふさわしいと感じたのは、4ミリドロップの「フォワード ビア」。ちょっと小走りしただけで、高いクッション性を感じましたし、〈アルトラ〉ならではの足先の自由さも気に入りました。ランニングはもちろん、普段履きにも良さそう。

『モンブラン ボア』は完全に街履き用。デザインは〈アルトラ〉のなかで突出してスタイリッシュな印象です。ダイヤルを回して脱ぎ履きできるのはラクだし、フィット感の微調整もしやすい。機能が可視化されている点で、スニーカー的な観点からも面白いシューズだと思いました。

ゼロドロップの『エスカランテ 4』は、まずはウォーキングで履きたいと思います。ゼロドロップの履き心地は独特で面白いと感じたものの、いまの自分にとってこれで走るのはちょっとリスクがあるかなと。ぼくは日頃からよく歩くので、普段履きとして取り入れてみて、ある程度慣れてきたらランニングでも試してみたいですね。

左「モンブラン ボア」¥30,800、中央「フォワード ヴィア」¥24,200、右「エスカランテ 4」¥19,800