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ダウ90000・蓮見翔と作家・小原晩。日常をすくい取る視点の話。
taken with instax mini 99™

ダウ90000・蓮見翔と作家・小原晩。日常をすくい取る視点の話。

ダウ90000の蓮見翔さんと作家の小原晩さんは、活動するフィールドこそ違えど、お互いを尊敬し合う仲。おふたりの活動に触れてみると、日常でどこから何をどう見るか、という視点の重要性に気づかされます。少しでもそれに触れたくて、〈富士フイルム〉のアナログインスタントカメラ“チェキ”「instax mini 99™」と一緒に公園へ。6種類の色と5段階の濃淡調整で自分らしい表現ができるこのカメラ越しに聞いた、視点について。

撮ったときと見返したときで二度楽しい。

ーその場に足を運んで観る公演も、物質としての本というのも、どちらもフィジカル的でデジタルというよりアナログな体験だと思うんです。そういうことにこだわりってありますか?

蓮見: 演劇はアナログなんですけど、アナログのくせに形に残ってくれないので、いつかDVDにしたいなと思ってます。DVDとかにしないと残らないという、記録としては最弱だなと。本は最初の状態がちゃんと残っているので羨ましいです。演劇の場合、ぼくらはそのまま残すことはできないから。だから演劇があまり流行らなかったんだろうなと思います。

小原: 私は電子書籍も普通に買うんですけど、やはり情報という一面が強くなるかなと。フィジカルなものは、思い出として強くなるのでいいなと思います。

ー今回使っていただいた「instax mini 99™」は、アナログで操作する楽しみにこだわっているそうです。

小原: カメラのデザインとしても、ものとしてもかわいいですよね。この質感であれば、大人でも持ちやすいですし。これなら軽くて使いやすい。

蓮見: いいですよね、持ち歩ける重さですよね。

ー撮った感じはいかがでしたか? 「instax mini 99™」は、カメラ内部に4つのLEDを搭載していて、フィルムに直接照射することで6種類の色表現ができる「カラーエフェクトコントロール」という機能が特長だそうです。

小原: 最初、フィルム(のカートリッジ)を入れるとき、カメラの内部が光って、びっくりして閉じちゃいました(笑)。撮ってみると、狙いすぎても想像通りではないこともあって。あれ?となるから、こういう感じかな、くらいの軽い気持ちで撮った方がうまくいく気がしますね。気負わず撮る方が意外といいのかなと。

蓮見: カラーエフェクトは6色ありますけど、いまはまだ、この色で絶対に撮らなきゃだめというわけでもないかも。全部が全部、それはそれでいいかもなあと。

蓮見さんが「instax mini 99™」で撮った写真。

ー色も光も画角も、偶然起きる“ままならなさ”が逆に新鮮に感じられる、ということですか?

小原: アナログのカメラは、すぐ撮り直したりとか、見返したりはできないじゃないですか。それが体験として新しいなと。世代的に小・中学生ぐらいの頃からスマホを持って育っているから、撮ってすぐ、こうじゃない、この方がいいなと撮り直したりするのが当たり前で。でもこのカメラは、ファインダーと実際に撮れるところが少しずれていて、ファインダーの画角通りには出てこないので、対象をなんとなくで撮るのがいい、というところが面白かったですね。

ー物理的にレンズ開口部に羽根を出して、周辺光量を調整できる「ビネットモード」というのも「instax mini 99™」の機能のひとつですが、使ってみていかがでしたか?

蓮見: 視点が際立つ感じがありますよね。

小原: そうですね、雰囲気が…、雰囲気が出る気がします(笑)。「ビネットモード」は結構好きで、遠くに蓮見さんがいる写真があるんですけど、ぽつんと感が際立って可愛い。

ー同じ公園内でも、お二人の視点に少し違いが出ましたね。小原さんは影を撮りに行ったり…。

小原: でもよく見ると、多くの写真に蓮見さんが映り込んで来てますね(笑)。

小原さんが「instax mini 99™」で撮った写真。

ー「instax mini 99™」で撮影したチェキプリント™をどう楽しみたいですか?

蓮見: 気に入ったチェキプリント™はスマホケースの裏に入れたいですね。あとは、順番もぐちゃぐちゃにとっておいて、久々に見返したとき、なんで撮ったんだろうとか思い返したい。ちゃんと形で残ること自体が、いまではあまりないから面白いなと。

小原: プリントされた写真を見ると、最初はうっすらと写っていて、徐々に(画像が浮かびあがってくるのを見ていると)ぁーぁー!、あーあー!!と、これは可愛い写真かもしれないという、そのじわじわ画像が出てくる時間も楽しいです。

ー本のしおりにもよさそうですね。自費出版ならおまけにつけることもできそうですし。

小原: いいですね、それ。わたしが言ったことにしてください(笑)。

小原: こうやってずらっと並べるのもいいですね。

蓮見: たしかに。わざわざ写真を撮りに行ったとは思えないくらい自然な写真ばかりですね。

ーこのカメラは、ここまでアナログでやるのかという、型にとらわれないカメラだと思うんです。お二人は、機能として優秀というより、逆にそれはままならないけど、愛着のあるようなものがあれば教えてもらえますか?

蓮見: なんだろう…、何かありそうだけど。ファミコンとか64(ロクヨン)とかそういうことでもないですよね(笑)? ボードゲームはやったりしますけどね。

小原: 少しズレるかもしれませんが、ツタヤ ディスカスに入ってます。おすすめしてもらった映画がサブスクとかでも買えなくて、ほかに見る方法がなかったんです。

蓮見: それで思い出したけど、俺もmusic.jpに入っている(笑)。そこでしか聴けない曲があって。

ー(笑)。では最後にこの「instax mini 99™」を、お二人ならどうやって生活に取り入れます?

蓮見: 撮っている瞬間も楽しいけど、久々に写真を見返したときが楽しいだろうなと思います。そうするために、撮った写真を見えないところに置いて寝かしておくかもしれない。

小原: やはり友達とか、ひとを撮りたいですね。今日の蓮見さんの寝グセもそうですけど、友達がトートバッグにつけてるキーホルダーとかも。そういうものは、意外と一時的じゃないですか。あのとき、こういうの好きだったね、とかそういうやりとりができたら楽しいかなと思います。

INFORMATION

instax mini 99™

instax mini 99™ 公式ページ

チェキ、チェキプリント、instax、およびinstax mini 99は、富士フイルム株式会社の登録商標または商標です。

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電話:0570-04-1640
受付時間:10:00~17:00(月~金曜)

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