スパルタな姉に鍛えられたファッション観。
桜島フェリー乗り場で
オープニング収録

鹿児島湾に浮かぶ雄大な活火山・桜島。1914年の大正噴火で大隅半島と陸続きとなったこの島は、市内各所から望むことができ、鹿児島市民の日常風景でもあります。穏やかな日も噴煙を上げ続け、幾度となく街を灰で覆ってきた歴史があります。そんな桜島をバックにして、某番組のオープニング収録がはじまりました。

この日はスタイリストはおらず、服はすべて自前のもの。
古着が好きなことは多くのひとが知るところだし、コロナのときは、アパレルの世界でアルバイトをしていたこともあるほどの服好き。そして、ファッションの型が決まっている。その感覚を形成したのは、姉の影響が大きかったと言います。
「姉が2人いてて、すっごい厳しいんですよ。僕が買ってきたものに対して『だっせえな』とか『気持ち悪いな』とか、『金の無駄遣いやねん、そんなもん』とか、毎回言われていて。だから、姉に怒られないためにどんな服着たらいいんだろうみたいな感じでした。いまは何も言われないですけど、『フイナム』のようなファッションの仕事をすると『えらっそうにファッション語ってたなぁ』とか言われますよ。怖いんですよ、お姉ちゃんたち」
そんなスパルタ指導のおかげで、いまのスタイルにたどり着いたのだそう。


足元は決まって革靴。レザーのジャケットやキャップもレギュラーアイテム。そしてバッグは、コーデュラナイロンの〈アウトドアプロダクツ〉です。
「例えば革靴に革ジャンを着たときに、バッグも革だとしたら、革革しすぎるでしょ? それは嫌なんですよ。カバンはできるだけスポーティーでありたいんです。ぼくにとって、カバンはバランスをとるために大事なアイテム。だから〈アウトドアプロダクツ〉のバッグに、今日はやわらげてもらってるんです」