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「奥深きフライフィッシング」
畑山 友宏
JOURNAL STANDARD 仙台店
「奥深きフライフィッシング」
畑山 友宏
JOURNAL STANDARD 仙台店
「フライフィッシングに目覚めたそもそものきっかけというのは、8歳の頃に兄の影響で始めた川釣りだったんです。そこから徐々に海、沼へとフィールドを変えて。しばらくは沼でブラックバスにハマっていたのですが、先にフライフィッシングを始めていた釣り仲間に勧められたんですよね。まんまと(笑)僕もフライフィッシングにハマっちゃいました」
「釣りとは違って出発から帰り道までの全部が楽しいんですよね。自分の場合は、ハイク(山登り)をしながらスポットを探していくので、ある意味アウトドアとしても捉えられますし、スポーツとしての要素もあるのだと思います。釣りだけでなく、移動も楽しい。そうしたさまざまな角度の”おもしろさ”が飽きない理由なのかもしれないですね」
「このあたりは下流エリアなので上流よりも気軽に来れるスポットですね。人も少なく、周りは小さな集落しかないので静かなんです。ビギナーの人にオススメですね。ただ釣れるかどうかでいえば、やはり上流に比べてやや魚の数も減ってしまうのでそこはガマンです。あとは釣りと同じようにフライフィッシングのオンタイムは「イブニング(夕暮れから夜にかけての時間帯を釣りの世界ではこう呼ぶ)」なので、こうした日中は比較的あまり魚がいないんですよね」
「まずは一番の基本ウエアとなる完全防水仕様のウェーダーとウェーディングシューズ。このあたりは〈シムス〉のモノで揃えています。その上に羽織りものとしてパーカを合わせたり、さらに〈バブアー〉のオイルドジャケットを重ねたりしています。僕の場合けっこうラフな軽装なのですが、本来なら防水性のある〈ティラック〉のシェルジャケットなどがばっちり合うと思います。あとはギア一式を装備した〈ミリカン〉のバックパックとのフライロッド(釣り竿)。ロッドはその時々のスポットによって変えられるように常時5~6本は所持しています」
「フライフィッシングでは、毛針という擬似餌をリール糸の先につけて楽しむのですが、その餌作りひとつとっても非常に奥が深いんです。自然の虫を模して自分で作ることが多いのですが、魚の特性や虫の種類、土地によって変わる生態系などの知識がなないとできなくて、その環境に合わない疑似餌を使ってもダメなんです。そうした専門性やアウトドア的な感覚も持ち合わせていなければならないので、最初は難しく感じるかもしれませんが、ハマればハマるほど多重な視点から楽しみ方が増えていくんですよね」
「最近は釣りだけではなく、アウトドア全般にもいえることなんですが、若者離れが深刻で、どうしてもおじさんの趣味というイメージが先行してしまっている気がするんです。もっとラフにファッション感覚で楽しんでもらいたいなと思うんですよね。〈ジャーナル スタンダード〉でもアウトドアのウエアやギアはたくさん揃っていますし、もちろんファッションアイテムとしても優秀なものばかり。そういったファッションとしての形から入ってみるのも意外と楽しいので、ジャーナル スタンダードのアイテムを、アウトドアへの入り口として楽しんでもらえたらうれしいですね」
畑山 友宏(はたやま ともひろ)
2008年に〈ジャーナル スタンダード〉入社し、以来一貫して仙台店に勤務し、現在でもファッションアドバイザーとして努めている。最近では所縁のある仲間たちとフライフィッシングのサークルグループを結成する。