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「プロレスが教えてくれた人生の歩み方、
そして男気。」
水野 弘之
JOURNAL STANDARD 難波店
「プロレスが教えてくれた人生の歩み方、
そして男気。」
水野 弘之
JOURNAL STANDARD 難波店
「プロレスラーの生き様や男気、これにいつも魅了されっぱなしで。本当にカッコいいんですよね、あの人たち。彼らはぼくのヒーローです」
「自分の部屋にテレビがあったんですよ。で、夜中起きてこっそりテレビをつけたらプロレスがやっていて。ブラウン管のなかで赤いパンツを穿いた体の大きな男が、次々と軽快に技を決めていったんです。『なんだこれ!? すげぇ!!』って思いましたよ。まだ幼いながら、その姿にぼくは衝撃を受けたと共に圧倒されてしまって。それ以来プロレスの虜ですね。その選手ですか? 若かりし頃の武藤敬二選手です」
「やっぱり体を動かすのが好きなんですよね。学校も仕事もない日は、朝から夕方まで一日中バイト先のジムで体を鍛えてました。当時目標としていたのは、プロレスラーの棚橋弘至選手。骨太でがっちりした体型でありながらも、くっきりとした筋肉のラインが見えてかっこいいんですよね。正直メニューはハードでしたけど、『この先に栄光はある』って心のなかで唱えながら頑張ってました。ちょっとプロレスっぽくないですか?(笑)」
「セールの準備のときとか、閉店後にみんなで作業をするときに、この体でプロレスのTシャツを着るとドッと笑いが起こるんですよね(笑)。そうやってみんなのモチベーションを高めるというか、一体感を生む。これで作業が少しでもスムーズになればと思ってやっています」
「プロレス以外の格闘技って、強さももちろんですが、勝ち負けにすべてがあるように感じるんですよね。でもプロレスはそうじゃない。どれだけ観客のボルテージを高めて、どれだけ人に影響を与えたか。つまりレスラーひとりひとりの“人間力”に魅力が圧倒的なんですよね。そのために彼らは練習に勤しんで華麗な技を決めるし、マイクパフォーマンスだってスキがない。すべての行動に意味があるんですよ」
「もう臨場感がハンパない。選手の登場のシーンがあるんですけど、テーマソングのイントロが流れた瞬間から鳥肌が立ちっぱなしで。試合中は体と体がぶつかる音が会場全体にこだましたりと、周りの観客と一体となって選手たちを応援するのもとにかく楽しいんです。それで自分の好きな選手が勝ったときにマイクパフォーマンスをするんですけど、まるでぼくたちの気持ちがわかっているかのように伝えて欲しい言葉を放ってくるんです。好きなミュージシャンのライブに行って、唄って欲しい曲を演奏してくれたときの感覚に似ているかもしれません。そのとき思わず一緒になって唄ってしまうのと同じように、リングに向かってぼくも無意識に雄叫びのような声をあげてしまいますね(笑)」
「学生の頃からファッションにも興味を持つようになりました。プロレスで男気を学んだからなのか、お洒落というよりもカッコいい男になりたかったんです。だから土臭さや、力強さを感じるアイテムが好きで。一度ファストファッションのお店で働いたことがあるんですが、やっぱりもっと自分の好きなものを追求したくて〈ジャーナル スタンダード〉に入社したんです。『俺が戦うリングはここにある』と心のなかで思いましたね」
「他のショップではなくて、自分の働く〈ジャーナル スタンダード〉のために中邑選手がわざわざイラストを描き起こしてTシャツをつくってくれた。そこに運命を感じましたね。そのアイテムは3色リリースしたんですけど、全部買いましたよ。なんかいままでの自分の行動が認められたような気がしました。それに会社に対する愛も深まりましたね。『こういうことがやれるのって、いいお店だな』って思いました。恩返しと言ったら変ですけど、ぼくももっとお店を盛り上げて行きたいですね。いま考えているのは大運動会。お店の営業もあるので全員参加は難しいかもしれないですけど、集まれる人で集まって体を動かしながらスタッフ同士親睦を深められたら最高じゃないですか? いつか実現させたいなと思っています」
水野 弘之(みずの ひろゆき)
2010年に入社。前向きな性格を武器にお店を率先して盛り上げ、他スタッフからの信頼も厚い。現在は「ジャーナル スタンダード 難波店」の副店長を務め、日々お客さまと向き合いながらお店を引っ張っている。