バングルタイプが登場して話題を呼んだ「ベニュワール」がさらなる進化を遂げました。〈カルティエ(Cartier)〉が誇るサヴォアフェールのひとつ、クル ドゥ パリを取り込んだのです。
「クラッシュ ドゥ カルティエ」でもその技を遺憾なく発揮したクル ドゥ パリは日本語にすれば “パリの鋲” となります。文字どおり鋲を彷彿とさせる意匠が規則正しく連なるさまは荘厳のひと言。1920年代初頭に誕生した、ギヨシェ装飾に端を発するメゾンのジュエリーコードです。
ダイアルのみならず、バングルからケースまでその意匠が施された新作は世界のジャーナリストを唸らせました。
その脇でひっそりと、しかししっかりと異彩を放ったのがここで紹介する一本。
楕円形のケースは何度見ても飽きない。
サイドビューも美しい。リューズの頭に付くのはサファイア。
アリゲーターストラップに合わせたのはイエローゴールドのバックル。
イエローゴールドをまとったケース、針、インデックス、リューズをブラックのダイアルとアリゲーターストラップで締めるコントラストからは品のよさが感じられます。クル ドゥ パリに勝るとも劣らない、確固たる存在感がありました。
「ベニュワール」の歴史は1958年に遡ります。「ベニュワール」はフランス語で “バスタブ” の意となります。言い得て妙なオーバルシェイプは多くの人を虜にしました。あのカトリーヌ・ドヌーヴがこよなく愛したことでも知られます。
Baignoire
Case : Yellow Gold, 31.4 × 23.1mm
Thickness : 7.3mm
Movement : Quartz
Price : ¥2,310,000(予定価格、11月発売予定)
Photo_Hiroyuki Takashima
Text_Kei Takegawa

