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【Rediscover Paradise Okinawa by Corona Extra】Vol.4 琉球ガラスと海に魅せられた、ガラス職人・友利龍。また光が差す日を待ちわびて。

COVID-19によって大きな影響を受けた沖縄の観光業。それを救うべく、ビールブランド「コロナ エキストラ(Corona Extra)」が全面サポートをしているのを知っていますか?

内容は、ブランドの予算で沖縄県内の宿泊施設の空室料金を先払いし、買い取った分の空室を消費者に提供するというもの。(すでに特設サイトにてキャンペーンの募集を受付中。)さらに、沖縄の観光に携わる4組に取材をし、その等身大のストーリーをドキュメンタリームービーで配信しています。

フイナム では、そのムービーに収まりきらなかった出演者のストーリーを限定で公開。彼らのバックグラウンドや人生観を、全4回に渡って追っていきます。最終回となる今回は、沖縄の新しい伝統工芸として注目される琉球ガラスの職人、友利龍さんが登場します。

PROFILE

友利龍
ガラス職人

41歳。生まれも育ちも沖縄という根っからのうちなーんちゅ。青春時代はバンド活動に熱中、その後琉球ガラスと出会い20歳の時にガラス職人を志す。海の揺れる水面からインスパイされた水影シリーズなど、琉球ガラスの新しい表現を日々追求する。https://www.ryukyu-glass.co.jp/

―琉球ガラスとの出会いと、大好きな海との共通点。

沖縄の伝統工芸として、広く認知されている琉球ガラス。ハンドメイドでしか生み出せない、美しさと繊細な輝きを持つ作品の数々は、日常雑貨としてはもちろん、1つの芸術作品としても注目されるほど。

そんな琉球ガラスの職人として日々ガラスと向き合っている友利さんは、なぜこの道を志すようになったのでしょうか。

「10代の頃は仲間とバンドを組んだりして、音楽漬けの日々を過ごしていました。だけど、年齢を重ねて生活環境も変化していくなかで、バンドを解散することになり、その後はブラブラしていましたね。特にこれだっていうやりたいことも見つかってなかった。そんな時、母が働いていた琉球ガラス村を訪れる機会がありました。そこの工房で琉球ガラスが創られていく様子を見たとき、心の底から感動し、すぐ『俺はこの仕事をやる』って決めました」。

いまや、”10年続けて一人前”と言われるこの世界で、20年以上の歳月を過ごしている友利さんですが、「まだまだ自分は成長過程」と語ります。過去には、製法が似ているというヴェネチアン・ガラス工房で修行をするため、実際にイタリアへ渡ったこともあったそうです。

そうして着実にガラス職人として経験を積んでいくなかで、ある時、琉球ガラスと自らのルーツが重なる経験をしたという。

「幼いころから、海がすぐそばにある環境で育ったこともあり、大好きでした。大人になってからもサーフィンに熱中したり。ある時、サーフィンを終えていつものように海からあがろうした瞬間、きらきらと揺らめく水面から目が離せなくなってしまったんです。なにげないいつもの景色なのに、光と水とが相まったその時、ただの海、ただの水ではなくなった。この感動をガラスで表現したいと思いました」。

そうして生まれた、キラキラと輝く沖縄の海の水面を表現した”水影”コレクションは、友利さんを代表する人気シリーズ作品となりました。

―創業以来初めて消えた窯の火。

そんな日々に突然訪れたのが、COVID-19の猛威。

2017年には、訪れた観光客の数が世界有数のリゾート地であるハワイを抜くほど、観光立県としてそのポジションを確固たるものにしていた沖縄県。当然、その反動としてCOVID-19禍においての被害や影響の大きさも甚大なものになりました。

友利さんが働くガラス工房がある琉球ガラス村も、その収益の大部分は県外、国外からの観光客に支えられていたぶん、その影響は計り知れないダメージがあったそうです。

そして、非常事態宣言が発令されてから約2週間後の4月17日。1983年の創業以来、窯の入れ替え以外で止まったことがなかった窯の火が、ついに止めざるをえなってしまいました。「アメリカの同時多発テロやリーマンショックで、観光客が減少した時でも止めたことがなかった」と、琉球ガラス村を運営するRGCの稲嶺社長が話すように、このショッキングな出来事は、そこで働く社員はもちろん沖縄県内でも、驚きとともに広く報じられました。

―ただ続けていくこと、僕らにはそれしか出来ない。

しかし、そんな前例のない非常事態においても、友利さんをはじめ琉球ガラス職人の方たちは前を向いていたという。「不安はあったけど、この仕事を離れるとか後ろ向きなことは全く考えなかった。いま何をすべきか、先に進むことしか頭にはなかったです」。もともと、琉球ガラスを通して人に感動を伝えたい、という一心でこの仕事を続けてきたという友利さんだけに、その覚悟はこの状況においても、揺れ動くことはなかったという。

「とにかくガラスを創りつづける。それがどんな形であれ、人の手に渡って少しでもその人の心を癒すことができたら嬉しい。いろいろと考え込んでしまうことはあるけど、行きつくところ、結局僕らにはそれしか出来ませんから。ただこれからも、ガラス創りをつづけていくだけです」。

そう優しい笑みを浮かべながら語る友利さんの瞳には、どんな苦難にも折れない強い意志と、水面のようにきらきら輝く希望の光が見えた。

Photos_Yoshihiro Kato(ikism)

本編は公式YouTubeチャンネルで公開中です。

INFORMATION

「Rediscover Paradise」プロジェクト

コロナビールがおこなう世界中の観光・旅行業界を支援するプロジェクト。世界中の1000軒以上のホテルで14000室以上の部屋をコロナが予約、その料金を先払いし消費者に提供することで、苦戦する観光・旅行業界への支援を目指すものです。安心安全に旅行を楽しむことができるようになったタイミングで消費者に機会を提供することにより、国内観光をサポートしながら、自然とのつながりを取り戻してほしいというメッセージが込められています。
特設サイト

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