鬱々とした1年を過ごしたぼくらを鼓舞するようなコレクションを発表したのは〈マルニ (MARNI)〉だった。ストリートアートを思わせる大胆なカラーとグラフィック。クリエイティブ・ディレクター、フランチェスコ・リッソの意図するところは明快だった。
昨今のトレンドということもあるが、恐らくはデザインのインパクトを高めたかったのだろう。今シーズンの〈マルニ〉にはオーバーサイズがあふれた。
思わず手に取ったのが、こちらのストライプシャツ。よくよく見れば、そのストライプは織り(!)で描かれている。ブルーをベースにブラックとベージュを差したカラーパレットは存在感たっぷりながら、仕上がってみればシックのひと言。ベースとなった〈マルニ〉定番のオーバーサイズのパターンと相まって、ジャケット代わりに羽織れるポテンシャルがある。
胸ポケットのすぐ上に入れた刺繍がさり気ないアクセントになっていて、これもいい。
定番のボクシーフィットのシャツ。胸ポケットの上にさり気なくあしらわれた “Marni” の刺繍がアクセントに。¥66,000+TAX
写真上のシャツの半袖バージョン。夏の主役に相応しい一枚だ。¥57,000+TAX
こちらはトロピカルウールを使った一枚。フォルムは上で紹介したストライプのタイプと同じ。¥60,000+TAX
Photo_Hiroyuki Takashima
Text_Kei Takegawa