コロナ禍で重要視されるようになったおうち時間。心地いい自分だけの空間をつくる一助として、いまヴィンテージ家具への関心が高まっています。
ここで紹介するのは、「伊勢丹新宿店本店」で8月25日(水)から開催される展示販売のエキシビジョン「シャレーオート」。どういった内容かというと、これは国内で家具を展開する「ATELIER GALLERY」と「Objet d’art」による共同企画で、世界的な二人のデザイナーにフォーカスします。
ひとりはル・コルビュジエと親交のあったフランス人のシャルロット・ペリアン。1967年から20年に渡り手掛けたモンブランのリゾート施設「レ・ザルク」では「家具と建築と自然の調和」を提唱し、インテリアの世界にも大きな影響を与えました。
もうひとりはブラジル人のジョゼ・ザニーネ・カルダス。ルシオ・コスタやオスカー・ニーマイヤーら現代建築の巨匠と活動を共にし、1991年には「ブラジル建築士協会」から名誉建築士の称号が与えられた知るひとぞ知る人物です。
この二人に共通するのは、ただの木材を美しく繊細な作品へと昇華する独自のアイデアを持っている点にあります。今回の企画では、ペリアンとカルダスの家具を中心にラインナップ。ペリアンの方は「レ・ザルク」で彼女がデザイン、または、セレクトしたプロダクトになるとのこと。
さらに、フレンチミッドセンチュリーを代表するピエール・シャボーやジャン・プルーヴェ、ブラジリアンミッドセンチュリーで知られるセルジオ・ロドリゲスやオスカー・ニーマイヤーの家具、「ATELIER GALLERY」と「Objet d’art」が蒐集した書籍も並びます。ペリアンによるホテル「レ・ザルク 1800」の小さな一室を再現したインスタレーションも。
たくさんの作品が一度にまとめて見れる貴重な機会ではないでしょうか。家の模様替えを考えている方、ヴィンテージの椅子や机を探している方、このエキシビジョンをお見逃しなく。
「シャレーオート」展
〜シャルロット・ペリアンとジョゼ・ザニーネ・カルダス 偉大な建築家、デザイナーが手掛けた家具〜
会期:8月25日(水)〜9月5日(日)
会場:伊勢丹新宿店本館2階
時間:10:00〜20:00
住所:東京都新宿区新宿3-14-1
電話:03-6276-5323