気になってはいたけど、ついつい見逃してしまったり、自分が物心つく前に上映されていた映画。いまやサブスクやDVDでも見れるけど、やっぱり映画館特有の迫力ある映像と音響で楽しみたいものですよね。
そんなシネフィルをも満足させるミニシアター「Morc」が阿佐ヶ谷にオープン。手づくりのアニメーションが学べる「アート・アニメーションのちいさな学校」が手がけた本館は、“映画と文学、アニメーションの想像力”をテーマに、文学的な趣のある旧作・準新作映画を上映します。
例えば、9月3日(金)から9日(木)までの期間では、フランスの文豪モーパッサンの小説が原作となった『女の一生』や、児童虐待をテーマにした『ひとくず』、以前フイナムでも取材した『ソワレ』などがラインナップ。マニアックな作品が多く、映画好きにはたまらないはず。
しかも6日間ごとで上映作品が入れ替わるので、毎週行ってもその都度新しい映画と出会えるというのも嬉しいところ。
地上1階のロビーと地下1階のシアターで構成される「Morc」は、空間づくりにもこだわりが満載。文学をテーマとしているだけあって、エントランスには本棚が設置されています。
そこにはスタッフの愛読書や映画の原作小説などが並び、一部は購入も可能となっています。観賞前後にそうした関連本を手に取ってみれば、映画の感じ方も変わってくるはずです。
そのほか館内には、多数のアーティストの作品やレコードなどが展示販売されています。映画を観賞せずとも、ふらっと立ち寄るだけでなにか新しい発見がありそう。
入会金1,000円(有効期限1年)を払えばお得な会員料金で鑑賞できるそうなので、映画好きの方はぜひ検討してみては。
阿佐ヶ谷に誕生したミニシアター「Morc」は、新たなカルチャーの発信地となりそうな予感がします。