オートクチュール全盛の20世紀半ば、パリ・モードに宣戦布告し、プレタポルテという新しい考えを広めたデザイナー、髙田賢三。当時、彼はスウィンギング・ロンドンで知られるユースカルチャー全盛のイギリスから受けた影響をランウェーで表現、いまでは当たり前になったストリートファッションの礎を築きました。
ここで紹介するのは、昨年10月、惜しまれつつこの世を去った髙田賢三に捧げる「KENZO TAKADA TRIBUTE コレクション」です。これはもともと2021年秋冬コレクションのひとつとして、〈ケンゾー(KENZO)〉のクリエイティブディレクターだったフェリペ・オリヴェイラ・バティスタが企画したもの。
髙田賢三の似顔絵をビビッドカラーの刺繍で表現したTシャツとスエットシャツは、常に笑顔を絶やさなかった彼の明るさが感じられるものに仕上がっています。
このコレクションは「ZOZOVILLA」と全国の〈ケンゾー〉の店舗で発売中。「阪急うめだ本店」では10月12日(火)までポップアップストアが開かれています。ちなみに店頭で購入するとスペシャルギフトがもらえるかもしれません。
近代ファッションに多大な影響を与えた髙田賢三。新たに〈ケンゾー〉のアーティスティックディレクターに就任したNIGO®︎は、彼のレガシーをどう生かし、ブランドを発展させるのでしょうか。いま改めて、〈ケンゾー〉から目が離せません。