春の陽気を感じる今日この頃。昼間は暖かくても、朝晩は冷え込んだり、服選びに頭を抱えている方も多いのでは。
そんなときの狙い目は、やっぱりニット。一枚でも、インナーに着込んでもサマになる、端境期に重宝するアイテムの筆頭です。
そこでご紹介したいのが、1934年に誕生したニットブランド〈フェデリ（FEDELI）〉。22年春夏コレクションにも、80年以上の歴史に裏付けられたハイクオリティなニットが揃っています。
“MADE IN ITALY”にこだわり続ける〈フェデリ〉は、自社の工場にて、熟練の職人たちの手作業を中心にプロダクトを生産。いまもなお1960年代の編み機でプロダクトを稼働させ、伝統的なイタリアニットを現代に蘇らせています。
とはいえ、単に懐古主義になっていないのも〈フェデリ〉の魅力。伝統に根ざしながら、ややゆったりめのシルエットにしたり、リブの幅やネックの大きさを微調整することで、現代的なエッセンスを加えているのです。
世界中の服好きを唸らせているのは、ロマンと機能をうまく両立させたクリエイションにあるのかもしれません。
〈フェデリ〉のニットは、派手なデザインやロゴ、色などが使用されることはなく、トレンドに関わらず着続けられるベーシックものばかり。
一方で、生地へのこだわりは、他のニットブランドと比較しても頭一つ抜けています。世界中から生地を厳選したり、はたまた糸から開発することもあったり、最上級の素材を追求することに妥協はありません。
特に、独自のルートで買い付けているというカシミアは、極上の触り心地で支持を得ていて、ブランドを代表するアイコンにもなっています。
現在ではニットのみならず、ジャケットやコートなどのトータルルックを手掛けています。もちろん、そのどれもがイタリアらしい艶やかな色や洗練されたシルエットを有した仕上がり。
とはいえ、生地にこだわりを持つブランドなので、その真価を確かめるには一度袖を通してみることをおすすめします。
