ストリートカジュアルをベースにしたブランドが次々生まれ、注目高まるアメリカ西海岸のファッションシーン。その代表格といえば〈アミリ(AMIRI)〉です。グランジやパンクロックといった音楽カルチャーを起点にした服づくりを行い、いまや世界各地の百貨店やセレクトショップで取り扱われるようになりました。
そんな〈アミリ〉から2022年のキャンペーンビジュアルの知らせが届きました。
見どころのひとつは、モデルに抜擢されたアンガス・クラウド。ティーンエイジャーを題材にした海外ドラマ『ユーフォリア』に出演し、一気にブレイクした23歳のアメリカ人俳優で、現在インスタグラムのフォロワーは約830万人を誇ります。
アンガスを起用したポートレートは、カラーとモノクロの2種類。モダニズムのデザインと映画のスチール写真からイメージを膨らませたという舞台セットを背景に、シンプルななかにも大人な雰囲気漂うビジュアルに仕上げられています。服はテーラリング技術をいかしたフェイクファーのアウターや裾にスリットの入ったフレアパンツが使われました。
今月、パリ・メンズコレクションでランウェーショーを行う〈アミリ〉。このビジュアルを見ても分かりますが、ストリートの枠を超えていま、ブランドとして大きく飛躍しようとしているのかもしれません。