コロナ禍で注目集まる高級時計。実際、地方の百貨店では売り場を拡張し、ラインナップを増やしているところもあるといいます。
そんな状況のなか、各メーカーからさまざまな新作が発表されていますが、ここで取り上げるのは〈グランドセイコー(Grand Seiko)〉の限定モデル。名機「44GS」の誕生55周年を祝う一本です。
まず「44GS」について説明すると、これは “セイコースタイル” を確立した腕時計。特徴は「ザラツ研磨」によって磨き上げた美しいケースデザインにあり、その面と面が際立つシャープな造形美は〈グランドセイコー〉の礎になったといわれています。
今回の限定モデルは、澄んだ夜空に満月が浮かぶ情景 “月天心” をイメージ。深いネイビーのダイヤルにゴールドカラーの “GS” ロゴと秒針を合わせることで、落ち着いた美しさをつくり出しています。
さらに、細かな部分では、手作業で曲げたという、先端がダイヤルに向かって緩やかにカーブする分針と秒針も特徴のひとつ。文字盤との距離をなくすことで通常の針よりも時刻が見やすいように工夫されています。
搭載する手巻きのキャリバー「9R31」は「信州 時の匠工房」でつくられたもの。2つの動力ぜんまいを用いたデュアル・スプリング・バレル機構で、72時間のパワーリザーブを誇ります。
ケースの直径は使い勝手のいい40ミリで、そこに合わせたクロコダイルのストラップが大人の雰囲気を演出します。
発売は8月19日(金)。世界限定1,500本で、国内では500本が流通予定です。