この秋、〈コム デ ギャルソン・オム プリュス（COMME des GARÇONS HOMME PLUS）〉が〈ナイキ（NIKE）〉とのコラボレーションモデルをリリースした。今回俎上に載せたのは「エアマックス97」だ。
「エアマックス97」といえば新幹線に着想を得たという日本人にとっても馴染み深い一足。その歴史ではじめてフルレングスのビジブルエアをかたちにし、1997年にリリースされた「エアマックス97」は「エアマックス95」に勝るとも劣らない人気を博した。
〈コム デ ギャルソン・オム プリュス〉はこの名作にディストレスレザーと名づけた素材を掛け合わせた。流れるような美しいグラデーションはそのままに、文字通り朽ちゆくようなレザーをまとった「エアマックス97」はどこかディストピアな雰囲気が漂う。
今シーズンのテーマが “nomad” と聞いて腑に落ちた。なるほどノマドな男の足元に相応しい荒々しさがみなぎっている。
「エアマックス97」の構造はそのままに、特別につくられたディストレスレザーをまとわせた。各¥41,800
インソールには〈コム デ ギャルソン・オム プリュス〉のブランド名と〈ナイキ〉のロゴがあしらわれている。
Photo_Hiroyuki Takashima
Text_Kei Takegawa
