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adidas Dark Night Runで、女性ランナーの不安を疑似体験。安全に走るために何ができるかを話し合いました。

3月17日(金)、女性ランナーが抱える「安全」に関する不安や悩みをテーマとしたランニングイベント「adidas Dark Night Run」が開催されました。

〈アディダス(adidas)〉が世界9カ国で行った調査によれば、世界中の女性ランナーの大多数がランニング時の安全に不安を感じているようです。治安が良いと言われている日本でも、暗い場所に不安を感じる女性は多く、6割以上の女性ランナーが身を守るために何らかの予防策を取ったうえで走っているとのこと。「安全」は誰にとっても身近かつ大事な問題。女性向けのランイベントですが、男性にも考えるべきことがあるはず、ということでフイナムチームも参加してきました。

ランニングセッションのコースは、青山霊園~神宮外苑の3km程。3~4名のグループに分かれ、約5分おきに時間を開けてスタート。グループで走っている安心感はあったものの、人気のない暗い道は確かに女性ひとりで走っていたら心細いのかもしれない…。途中からは〈アディダス〉の自転車チームの先導も加わり、手厚いサポートに守られていたおかげで、ナイトランを気持ち良く終えることができました。

続いては「アディダス ブランドセンター渋谷」に移動し意見交換会。ランニングの感想を話し合うなかでも、男女間の意識の差が表れる結果に。

恐怖を感じたポイントと理由について、男性は「すれ違う自転車や歩行者と衝突すること」などに危険を感じ、女性は「人通りの少なさ」や、「見知らぬ人がいるという状況」に恐怖を感じていました。実は! 今回のコースには、演出として〈アディダス〉が用意した不審者役の黒ずくめの男性が数名居たのですが、男女ともに恐怖を感じていた人も居れば、全く気がつかなかったという人も。

安全対策についての質問でも、男性は「明るいウェアを着る」と答える方が多かったのに対し、女性の多くは「スマホを取り出せるようにする」「人通りの少ない道を走らない」と回答。女性の方が、より助けを求められるような対策を行っていることが分かりました。

この日のイベントで行われたアンケート調査の結果によると、イベントに参加したことで、「安全な夜のランニング環境に対する意識の変化があったか」という項目に10段階評価で平均回答が8.2と、意識に大きな変化があった参加者が多かったようです。そして、「誰もが安心してランニングをできる環境づくりに貢献できることがあれば参加したいと思いますか?」という項目に対し、平均回答が9.4。男女ともに前向きな回答を得られました。

今回のイベントに参加し、女性の視点で走ってみることで、いろんな面で新たな発見がありました。現状、女性が安全に走るための責任は女性自身にあると考えられがちです。しかし、男性は暴力の危険を感じにくい環境だからといって、そこに無関心でいるのはいかがなものか。性別を問わず、社会の課題として当事者意識を持つことが、最初の一歩なのかなと感じました。こうした問題にフォーカスしたARランセッション「With Women We Run」が4月に開催予定なので、少しでも興味のある方は「adidas Runningアプリ」もしくはウェブサイトをチェックしてみてください。

Text_Shu Nissen

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