アメリカを代表するジュエラーといえば〈ティファニー（Tiffany & Co.）〉です。このブランドの品々は、ひとつカジュアルな格好に合わせるだけでも、身につけるひとの個性を引き立てる不思議な力があります。
手にするなら国内の店舗もいいですが、ファッション好きの憧れはやっぱりNY本店ではないでしょうか。
実はこのNY本店が全面改装を終え、4月28日（金）にリニューアルオープンします。これは1940年にこの店がニューヨークの五番街に移転して以来、初のこと。
大仕事を担ったのが、アメリカ人建築家のピーター・マリノと、日本人建築家の重松象平がパートナーを務める建築設計事務所「OMAニューヨーク」です。
生まれ変わったメインフロアは、ダイヤモンドのファセットを抽象化しデザインしたという天井が空間を彩ります。床に目をやるとそこに用いられているのは寄木細工。これは開店当時のデザインを踏襲したもので、すべてのフロアに使われています。
メインフロア
3階のフロア
ハイジュエリーを扱う7階のフロア。〈パテック フィリップ〉の腕時計も並ぶ
店内の中心に設けられた螺旋階段の形状は、〈ティファニー〉の「オープン ハート」や「ダイヤモンド バイ ザ ヤード™」でも有名なデザイナー、エルサ・ペレッティがつくる有機的なフォルムからイメージを膨らませています。ちなみに手すりはロッククリスタル素材です。
また、10のフロアには、〈ティファニー〉がアーティストたちに依頼した、未公開作品を含む約40点のアート作品を展示。そのアーティストはダミアン・ハースト、ダニエル・アーシャム、ジュアリアン・シュナーベルら、錚々たる顔ぶれです。
この他、カフェやミュージアムを備えるところも特徴のひとつ。丁寧に説明すれば、本当にきりがないほど、この建物にはたくさんのこだわりと魅力が詰まっています。
リニューアルオープンに合わせて用意される、ダイヤモンドウォッチやホームオブジェ、アイウェアなども気になるところ…。
新たに「ランドマーク」と名付けられた「ティファニーNY本店」の建物。ゴールデンウィークにニューヨークに行く予定の方はぜひ入ってみてください。このブランドの過去と未来が融合する新しい空間を訪れれば、間違いなく、素敵な思い出のひとつになるはずです。
Photo_Courtesy of Tiffany & Co.
