日々の器から独創的なアイテム、いろいろコラボレーション…。波佐見焼メーカー「マルヒロ」が生み出すものはとっても幅広い。
東京では、ここで買える!と伝えづらいところがありますが、この2月にエキシビション&ポップアップを渋谷で開催します。会場に並ぶのは、長崎にある直営店「ヒロッパ(HIROPPA)」のオリジナルアイテムや、展示会で初お披露目となる新色アイテム、コラボレーションしたアイテムなどなど。
気になるコラボレーターは、安田昂弘さん、大竹彩子さん、「ネットフリックス(NETFLIX)」 、「DDAA LAB」、「麺散」、「オサムグッズ(OSAMU GOODS)」、「ソフトエッジ スタジオ(Softedge Studio)」 。グラフィックデザイナーやアーティストといった個人から、建築デザイン事務所、うどん屋、配信サービスまで多彩な顔ぶれが揃います。基本的には購入できるようですが、一部は展示のみとなってしまうそうです。
〈マルヒロ〉から、ビジュアルについてメッセージが届いているので、ぜひご覧になってから訪れてみてください。
絵付けをする職人。
いいえ、これはロボットです。
「私はロボットではありません」という回答を求められる今日ですがこれはロボットです。
波佐見に来たことがある人はこの「ロボ・富本憲吉」にクスリとしたことがあるのでは。民藝の歴史を知っている方には有名な「富本憲吉」。 「波佐見焼」というと「大量生産」「庶民の食器」のイメージが強く、 近隣の有田や伊万里に比べて「伝統」や「超絶技巧」みたいな敷居の高さや厳かさってものはありません。富本憲吉は波佐見焼の素木さに惹かれて波佐見で作陶していた時期があります。
工芸の世界は「伝統」や「手作業」「超絶技巧」などに重きを置かれ「機械化」「量産」などは価値が下がるようなイメージです。 でも、明治時代から焼物の生産の機械化が普及し始め、 鋳込み成型や機械ろくる、プリントの技術が発展し、それからもう100年ほど経とうとしています。
今主流の波佐見での量産の生産方法はその積み重ねてきた時間や経験を考慮するともはや伝統的なものづくりと言えます。「波佐見焼」の特徴は?との問いに「特徴がないのが特徴」とマルヒロは返答しています。言い換えればどんな表現もやってみますよ。ということ。
今回ご紹介する新商品はグラフィックデザイナー、建築デザイナー、 アーティスト等のクリエイターからストリーミングサービス会社と 幅広い異業種のコラボレーター達それぞれのイメージを実現するために型や機械を用いて作られたものです。
「マシン成型」「上絵転写」「パッド印刷」「排泥鋳込み」 と様々なマシーンを用いていますが もはや手作りと言っても良いのでは?という位 「人の手」による丁寧な仕上げ作業や経験、勘が無ければ作ることができないものばかりです。 故に、モダンに見えるこの食器達も実は途絶えてしまうかもしれない伝統的な技術に支えられて作られているのです。
ロボットだけどとってもアナログでノスタルジックで なんだか笑ってしまう「ロボ・富本憲吉」。まさにマルヒロのものづくりにぴったりなイメージかもしれません。
MARUHIRO EXHIBITION
会期:2月21日(金)13:00〜21:00、22日(土)13:00〜20:00、23日(日)11:00〜18:00、24日(月)11:00〜17:00
場所:(PLACE) by method
住所:東京都渋谷区東1-3-1 カミート 14号