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作家、吉田昌平の新作展のタイトルは『の』。その心は?

白い立体」としてエディトリアルを中心としたデザイン、アートディレクションを手がける吉田昌平氏。

彼にはもう一つの顔があり、紙や本を主な素材としたコラージュ作品を数多く制作する作家であり、そちらの活動も非常に活発です。

これまでに数多くの個展、グループ展を開催してきた吉田氏の最新の展覧会がはじまります。

2022年に開催された『KASABUTA』では、同タイトルの作品集(2013年刊行)以降もライフワークとして制作を続けている、コラージュ作品の新作を9年ぶりに展示しました。

そして、本展『の』では、新作の平面作品と彫刻作品が展示、販売されます。『の』の意図に関しては、作家本人の言葉をそのまま引きます。

「タイトルの『の』一文字に、意味はない。助詞である『の』は、前後に名詞や形容詞がくることによって、輪郭や形が浮かび上がってくる。例えば『と』と『の』で比べると、〈白と白の黒〉 〈白の白の黒〉 になる。自分は『と』の並列的な関係ではなく、『の』の内在的つながりや連続性に魅力を感じてしまう。そして今回は『の』の前後をいつもより意識し、探した秀作のようなも『の』。今後の過程でもあり、途中でもある」 ––– 吉田昌平

会期中にはアーティスト・トークを予定しているそうです。

フィジカルなマテリアルに強いこだわりを見せる吉田氏の、新しい表現に刮目しましようではありませんか。

INFORMATION

吉田昌平 展覧会『の』

会期:2025年3月27日(木)〜 4月19日(土)
時間:13:00ー19:00(月曜・休)
場所:Roll
住所:東京都新宿区揚場町2-12 セントラルコーポラス No.105
電話:080-4339-4949(受付13:00-19:00)
公式サイト

吉田昌平 | Shohei Yoshida
1985年 広島生まれ。紙や本を主な素材としたコラージュ作品を数多く制作発表する。その他に「白い立体」としてエディトリアルを中心としたデザイン、アートディレクションを担当。作品集に『KASABUTA』(WALL/2013)、『Shinjuku Collage』(numabooks/2017)、『Trans-Siberian Railway』(Shiroi Rittai/2021)がある。

主な個展
2013 『KASABUTA』 WALL(東京)
2017 『Shinjuku(Collage)』 B GALLERY(東京)
2017 『Collage』 NOMAt.d.(東京)
2019 『KASABUTA』 Ofr.(Paris)
2022 『KASABUTA』 Roll(東京)

主なグループ展
2012 『一枚の絵の力』 NADiff Gallery(東京)
2017 『NOMAt.d. Book1』 So1(東京)
2019 『AWARD MEANSNOTHING』 BEAMS T HARAJUKU(東京)
2021 『Trans-Siberian Railway』 PLACE by method(東京)
2024 『My Scenery』 WALL_alternative(東京)

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