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違法駐車取り締まりについて
2006.04.03
週末の土曜日、大田区のガス橋近辺で所用があり、ついでに多摩川べりを散策した。見事な桜を楽しもうと凄まじいまでの人出。日曜に天気が崩れるという予報のせいか、近隣住民のすべてが表に出てきたという感であった。
午後一に用を終え、クルマにて帰宅しようと環八に出てみると、これが異常な渋滞。抜け道の鬼としては、持てる知識を総動員して裏道を使うも、どこもかしこも大渋滞。ここまで酷い渋滞は、久しぶりだ。日本中のクルマが動いているのではないかと錯覚した。ふだんなら30分くらいの道のりだが、1時間以上かかった。ものすごいエネルギーロスだ。
駐禁、車離れたら即摘発 6月から民間委託
で、こんな記事が朝日新聞の一面トップを飾っていた。
渋滞や事故を回避するための施策で、6月からの施行だ。
以前から何度も発表されてきているこの新法令だが、なぜ今日の一面トップに掲載されているのか意味がまったく分からない。
この取り締まりに関しては、賛否がある。しかしぼくは総論賛成、各論反対なのだな。フェアな取り締まりがあればという条件付で賛成なのである。
この記事を読む限り、どうやら予め決められた一部路線のみの取り締まりで、その他は放置されるという風にも取れる。つまり246では1分でもアウトなのに、交差する骨董通りは取り締まりがない、なんてことになるかも知れないというわけだ。
取り締まりの目的は、渋滞緩和と事故の回避のはずなのにこれではおかしい。日本のあらゆる法律がマルチスタンダードで訳が分からないのは有名だが、またひとつ不公平な取り締まりが生まれるのかと思うとイヤな気分になる。
先進諸外国の大都市ではどこでも駐車違反に容赦ない。昔ボストンに住んでいた頃、日本からの友人がレンタカーで遊びに来たことがある。到着して15分ほど会話の後、クルマをどこに留めたと聞いたら、アパートの前だという。
日本の感覚で小一時間くらい違法駐車してもいいだろうという思いがあったようだ。慌てて2階の窓から表を見るとすでにクルマはレッカー車に吊り上げられている最中。飛び出したが結局間に合わなかった。
諸外国に於いては、こんな経験、何度もある。ほんの5分の間に、取り締まり切符がワイパーに挟まれたこともしばしば。誰であろうとどこであろうと違反は違反、容赦はしない。そんな毅然とした姿勢であれば、誰も文句は言えない。
どこかの団体の天下りや利権漁りの道具としてこの取り締まりが使われないことを祈りたいもんだ。
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