50億円の使い道 - 代官山通信（蔡 俊行）

昨日は入社式が各所で執り行われたようだ。街を歩いていると、着慣れないスーツ姿の若い人が固まりで歩いている姿に出くわした。就職おめでとう。立派な社会人になってください。


青山で打合せがあったので、その後、表参道まで歩いた。ものすごい強風。春はもともと風の強い季節という認識があるが、ちょっと常軌を逸してましたね、昨日のは。女性はスカートを押さえて、もじもじとしか前へ進めず、ずらの男性はずれるののカバーに余念がなく、看板は忍耐しきれずぶっ飛び、自転車は将棋倒し。異常気象という言葉は、不感症になるくらい聞いているが、まあそれの影響でしょうね。


そんな風の中、ラルフローレンのニューショップでジャケットの一枚でも買おうと思いたち原宿方面へ向かう、月曜の午後3時であった。が、表参道の交差点から明治神宮に向かって右側の歩道を歩いていたのだが、前へ進まない。そうこっち側は、表参道ヒルズ側。こんな日のこんな時間にどうしてこんなに人がいるのでしょうね。びっくりしました。


ラルフ店内も人が異常に多く、慌ただしいためロクに商品を見ず、撤収。その後、オートン捕まえて帰社。代官山の閑散にほっと息をなで下ろしました。


その後、家の野暮用があり、早めの帰宅。何気に夕刊を開いてみると真ん中に30段ぶっちぎりで「震災時お役立ちマップ」が。今朝の朝刊30段は資生堂の「TSUBAKI」。50億ともいわれている広告費を使ってキャンペーンしているシャンプーだ。表参道ヒルズもこれ一式。まあ、それはともかく、震災マップだ。いまさらだけど、やはり東京に大きい地震は来るのだなあと、ちょっと暗い気持ちになる。いったい地震が来るとどうなるのだろう。借金とかちゃらにならないかな、なんて考えたりして。


外で夕食を摂った後、近所のライフでお買い物。ここでもやはり資生堂「TSUBAKI」のキャンペーンが行われていた。50億ってやっぱ使いであるなあ、というのが昨日の感想。