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蔡俊行フイナム発行人ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

代官山通信

蔡俊行
フイナム発行人

ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

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秋田のホテル

2006.08.18

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 えーと、秋田から戻った。過去にいろんなホテル、旅館に泊まったことがあるが、今回、あまりの酷さに笑うしかなかった。なんと言っても、食事が酷い。書くと長くなるので割愛するが、すべて冷凍食品。コスト100円くらい? しかもそれが冷えているのだ。それを食べさせられる子供たちを見ているとちょっと悲しくなった。ごちそうなんか期待しない。安い地のもの旬のものを食べさせてくれればそれでいいのに。稲庭うどんが名産なんだから、それでいいのである。石のように堅くなった鮭の切り身や、油が廻ってしんなりしたエビフライを見て、コンビニ弁当の方が数倍マシだと思った。
いろんな地方都市に行く機会があるが、常に感じるのは地方都市の文化の停滞である。経済的な問題、あるいは需給のバランスでそうした文化が生育しづらいのも分かる。しかし客がこないからといってコストを削減して、彼らが考える効率的という方法では、さらに客が逃げるというダウンスパイラルに陥る。
もてなす側の倫理や哲学、思い入れなど何も感じない。ただそれが仕事。糊口を凌ぐ作業だとしてスタッフ誰もが何も考えずただ黙々と働いている。ビジネスでもない。そこにはアイデアも直感も、工夫も何もない。
ちなみにこのホテルは、サッカー大会の子供たちを受け入れるサービスパックで7〜8チームを受け入れていた。他に指摘したい部分も含めて、こんなサービスで子供たちを受け入れるのは犯罪行為に近いと感じた。ここに決めたチームが悪いのか、ホテルが問題なのか、みんなの意識のせいなのか分からない。ただ、悲しくなっただけ。
ここんとこ、ちょっと感傷的になっているので、ペーソスを感じてしまうのだ。

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