HOME  >  BLOG

Creator Blog

蔡俊行フイナム発行人ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

代官山通信

蔡俊行
フイナム発行人

ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

Blog Menu

昨日の続き

2006.10.31

このエントリーをはてなブックマークに追加

 昨日、フェルメールをめぐる旅は続く、と書いたが、今回のフェルメールはこれで終わり。日程があればハーグやロッテルダムなどにも足を伸ばせたが、無理であった。なので、他画家の作品を観ることに。
ルーブルにはまる一日いた。やはり17世紀オランダの風俗画家ダウもいい。レンブラントの弟子で細密描写がなんともリアル。
昨日も書いたがリシュリュー翼は混んでないのでゆっくりとオランダのフランドル派の絵も堪能できた。
絵画以外ではハンムラビ法典など。例の目には目を、歯には歯を、というやつだ。
エジプト関係はほぼ興味がないので軽く観てスルー。ロンドンの国立美術館で過去にしっかりと研究したので、ルーブルのは迫力不足であった。カイロのツタンカーメンの黄金のマスクは見に行ってみたいが。
それにしてもイギリスもフランスも他国の宝をよくまあこんなに集めたものだ。まあいろんなエクスキューズはあるだろうが(保管技術が優れているだのなんだの)、ほぼ略奪である。
過去ルーブルにあったドガやマネなどの印象派の作品はオルセー美術館に引っ越している。
なのでオルセーにも足を伸ばす。
こっちはやたらと入り口が混んでいた。入るのに30分以上並んだ。
やはりルーブルよりこっちの方がいい。中世の宗教画は、ストーリーを知らないと理解できないし、なんだか怖い。
しかしこちら印象派などは、風景画や日常のカットを切り取った作品が多く、観ていて楽しい。
特にゴッホが良かった。
良く絵画はわからない、という人がいるが、自分も実はあまり詳しくない。しかし自分の眼でその絵が欲しいかどうかという基準なら誰にでもあると思う。ぼくはいつもそうした眼でしか作品を観ないので、好き嫌いの基準が単純である。
その意味ではゴッホが最高基準だ。あれはアンディ・ウォーホルやキース・ヘリングなどのポップアートに近いものがある。誤解を恐れずに言えば作品がカワイイのである。部屋に飾りたい、と切に思う。
もうひとり好きな画家の作品がここにはたくさんある。
実は中学生くらいの時から、ドガの絵に興味があった。今回、初めてドガの絵を間近にすることができちょっと感激であった。
パステルで描かれた有名な「踊り子」であるが、意外に小さい作品である。これならコートの内側に、などと妙な想像をしてみる。作品はガラスケースの向こうにあるのでそんな出来心では触れないのだが。
まあそんなこんなでこちらも半日。このあと、ホテルに戻りその足で空港へ向かっった。そして時系列的には昨日の分の冒頭に戻るのである。


ドガの踊り子


IMG_0178.JPG


ゴッホ。実物の凹凸感を観ないとこの絵の良さは半減。


IMG_0163.JPG

※コメントは承認されるまで公開されません。