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キン・コン・ガン!
2007.09.20
今年2月に亡くなったイラストレーターでコラムニストの渡辺和博さんの著書、「キン・コン・ガン! ガンの告知を受けてぼくは初期化された」が文庫化された。で、先週末早速本屋へ行き手に入れた。
渡辺さんとはお仕事とバイクを通じて親しくさせていただいた。ぼくが独立後もたまに広報車を借りて代官山まで来てくれてぼくなりのインプを取材されたことも何度かある。
「いっぽうその頃、代官山の青年社長は〜」というくだりなんかでコメントをまとめられていた。
この本、おもしろ悲しく読んだ。
巻末に嵐山光三郎さんと南伸坊さんと神足裕司さんの追悼座談会も付録されているのだが、そこで渡辺さんは希代の観察者であったとある。
詳しくは読んでもらうとして、ぼくはこの観察者である渡辺さんのヤンキーに関する考察が昔から大好きだった。
本でも70年以降生まれの角度のユルい現代青少年をビッとさせるべくパフォーマンスを繰り広げる年商46億円のベントレー社長の話などは大笑いしてしまった。
その中で渡辺さんは「1970年以降に生まれた男のコはガイジンと同じで、一から百まで全部言わないと伝わらないという説もある」と論じているだが、これまさに膝を打つ思い。
亡くなって半年。本当に希有な才能は早逝する。
蔡さんは長生きしてください。
『ブツ欲』が読めなくなるのは辛いっす。