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蔡俊行フイナム発行人ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

代官山通信

蔡俊行
フイナム発行人

ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

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2008.03.18

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 ちょっと不安だね、この一方的なドル安。円高と言われているけど、世界的に見るとドルが安くなっただけ。円対ユーロでは、まだまだ円安。経済学者の言うことは、いんちき占い師並の精度しかないと思うが、今回ばかりはどうにも不況の足音が聞こえてきている。土地の値段も下がり始めているようだし。ところで最近土地を買ったばかりのうちのスタッフは大丈夫なのかというのはこの際置いておこう。
不況といえばアパレル業界。ファッションに関連する仕事をずっとしているのであるが、このところ各所で各人が“ファッションてイケてなくないですか?”などと問いかけられるのである。
確かにここまでファッションが大衆化するとそういう気分になるのも分からなくもない。
それでもマーケットはでかいので景気のいい会社もあれば、そうでない会社もある。つまりシェアの取り合い。しかしマーケット規模自体はここ15年近くずーっと右肩下がりの縮小気味。この傾向はさらに続くと予想されているから大変だ。
ファッションを卒業した一部の人たちは、すでに都会での生活に見切りをつけ、ロハスを実践すべく海の側に移住したり、田舎に土地買って家を建てたりしている。さすがに作務衣に白髪の長髪ポニーテールで蕎麦を打っている友人はいないが。
いずれにしろ“足るを知る”という生活が、最もインテリジェンスの高いライフスタイルなのであろう。どっかのベストセラーのような話であるが。
進歩的な人々の間ではこの先の日本、人口減になろうが、経済が失速しようが、こうした高い精神性を持ってすれば幸せだともいう。
価値観の問題とも言える。
そういう生活を送っている人にとっては円高に関連するマクロな経済の話はあまり関係ないというのであるが、まあ世の中そう簡単ではない。
風が吹いたら桶屋が儲かるのが社会なのである。北京で蝶が舞えばニューヨークで竜巻が起こるのだ。
世の中、様々に因果は絡み合っている。
そういうわけで日本の経済がこれ以上、沈まないことを切に祈りたい。

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