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蔡俊行フイナム発行人ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

代官山通信

蔡俊行
フイナム発行人

ファッション関係のマーケティング全般に関する仕事が主業務。WEBマガジン「フイナム」の発行主。

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国境なき記者団

2008.03.26

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 岡山でも通り魔的犯行というニュース
昔読んだ本に海岸に近いところに住むある猿の話があった。正確には憶えていないが、まあ以下のような話。
調教師はいつもこの猿に芋を餌としてあげていた。するといつの間にかこの猿は土まみれのこの芋を海水で洗って食べるようになった。調教師は猿の学習機能に感心したのであるが、驚きはこの先にあった。
この場所から何百キロも離れている場所に住む猿が、同じような行動をほぼ同時期に行ったというのだ。つまりそっちの猿も餌の芋を洗って食べるようになったのである。
ちなみにその猿はその行動から「イモ」と名付けられたそうだ。まあそんな話。
人間社会は高度に情報化されているわけであるから、トレンドの伝播も早いし正確。殺人事件をトレンドというのは不謹慎かも知れないが、いまの日本のやりきれなさと閉塞感をブラックユーモアで表すならこういう表現しかない。

そんなことより北京オリンピックの聖火がどうも危険なようだ。前例のなき距離、世界中を駆けるというのだが、現状では何らかの妨害工作が行われる可能性が高い。先日オリンピアで行われた採火式では、「国境なき記者団」なるメンバーが、抗議の旗を所持して騒ぎを起こした。その映像が中国では放映されなかったというのも驚きだ。
「国境なき医師団」は知っていたが「記者団」はこの度の騒動で初めて知った。“メディスンソンフゥォンティエール”という発音で初めて知人からこの「医師団」の話を聞いたのがちょうど20年前。設立は71年。「記者団」方も85年にパリで設立と言うからそれなりの歴史。なるほど。
ちなみに「記者団」は02年から毎年「世界報道自由ランキング」が発表されている。
昨年のランキングで日本は169ヶ国中37位。なんとアメリカはさらに下で48位。
中国はさもありなん。163位でした。

Comments: 2

猿のお話、非常に興味深いですね。
集団暴動が起こる時、集団はひとつ
の思念の塊となって突き動かされる
といいますが、それと似たような現
象なんでしょうか。

普段の生活でも、自分の考えとは
何か別の、大きな意志に動かされて
ると思う瞬間がしばしばあります。
あ、ちなみに宗教関係者ではありま
せん。

幸島のお話ですね。
三戸サツヱさんくわしいインタビューは下記で読めます。
http://www.kushima.co.jp/sight/koujima/interv/
もともと京大霊長類研究所のプロジェクトのようです。
三戸さんの文章によれば、イモという18か月の雌猿が最初に始めた行動だそうです。
吉場健二さんという方のお名前もがなぜか記憶にあります。
イモなどメス猿に大変人気があったということです。
この記者団、今回初めて知りましたが、どうも奇妙な背景が見え隠れしているように思えます。

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