水泳とキャンプ - 代官山通信（蔡 俊行）

　先日のこの欄。『水泳』に関して読者の方からコメントがあった。
高橋秀実さんの「はい、泳げません」（新潮文庫）が面白いと。
早速読んだ。確かにおもろかったです。確かに目からウロコでした。ちょっとこのコーチに惚れました。
で、読んだ勢いでプールに行ってそのコーチの言う通り泳いでみた。
「泳がないでください」という何やら禅問答のような教えを守って。とにかく体をひねるだけ。
おお、すいすい体が前に進むではないか。息継ぎもラク。
あっという間に200mを泳ぎきり、まだまだ泳げそうであった。
50mはおろか25mも難しいかと思っていたのに。
実は金曜に水泳の得意な元小児ぜんそくであった世界文化社の担当Tくんからも同じようなレクチャーを受けていたのである。
なんか開眼してしまった。
免許皆伝（自己申告）である。
しかしその後も泳いだのだが、泳ぎというのは苦しくなればなるほどラクになるというか何というか。ものすごく矛盾しているのだが、そんな境地にたどり着くのである。
疲れた方が息継ぎがスムーズだったり、腕から力が抜け軽やかになったり。不思議である。
休み休みだが、結局合計で500mも泳いでしまった。
ちょっとがんばり過ぎ。でも心地よい疲労感だった。
水泳はいいね。


さて、明日は秋分。祭日だ。
明後日からは昼よりも夜の方が長くなる。
太陽を惜しんで明日は富士山・朝霧高原へバーベキュー＆キャンプへ。
お天気だと嬉しいな。