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生きる屍
2008.11.18
昨日に続きハウステンボスの話。
設計当初からあそこはただのテーマパークではなくて、“人が住める街”を目標に作られたと聞いた。住居があり、商店がある街である。
テナントがすべて埋まり、そこそこ採算が取れるようになれば高速道路のように入場無料にするような計画だったのだそうだ。
現在、一戸建ての住居は完売で4世帯が生活中だという(コーディネーター情報)。
しかし商業施設の方はガラガラで採算どころか閑古鳥である。既に入っているテナントもオランダとは関係ないものが多く、方向性が見られない。会社側も背に腹は代えられないので出店審査が甘くなるのは致し方ないとしても、これではあんまりだ。もはやじり貧になるしかない。
もう引くも地獄、進むも地獄といった状態。リビングデッドである。
散策中、ここをなんとか生き返らせることはできないかという壮大で無謀でまったく関係のないことばかり考えていた。
だいたい周囲に地場産業や学校があるわけではないのに住民や商店が集まるはずがない。
我が故郷、倉敷にも同じような無惨なテーマパークがある。倉敷チボリ公園だ。
こちらはハウステンボスほどは高名ではないがデンマーク・コペンハーゲンにある同名の公園からアプルーバルを得て平成9年に開園したもの。
できた当時から終わっていると思っていたが、今年の暮れで閉園がすでに決まっている。
役人っつーのは税金の使い道を一体なんだと思っているのだろう。頭がおかしいとしか言えない。
これ以上書くと腹が立ってその後の仕事に支障を来すのでこれまで(ちなみにハウステンボスは民営です)。
余談ですが
ハウステンボスで走る車をとのオーダーで製作したのが
Samber Dias Classicです。 その後市販してみたら好評で
“まったく予想外のヒット”とSUBARU広報の方が語っていました。
フロリダ、WDWのエプコットセンターも計画当初は実際に住める街として考えられていた様です。
ちなみにエプコットはExperimental Prototype Community of Tomorrowの略になります。
うろ覚えですが、計画途中でウオルトディズニーがなくなり、現在の万博みたいなパークに変わったはずです。今行くとバックトゥザフューチャーを見ているようなレトロな未来が楽しめます。